【2015年欧州旅行】Ramblin' Man Fair (7/26)

 2日目は朝から雨orz。前の日に使ったバスは、日曜日は運行していないので、ホテルの近く(といってもちょっと歩く)のバス停から別の路線バスに乗って、Mote Park近くのバスターミナルで降り、そこからまた徒歩でMote Parkへ行きました。公園内にはキャンプエリアがあるのですが、7月下旬とはいえ、この雨の中では、テント組は寒かったのではないかしら。

 入場口の近くにある仮設トイレでレインコートとレインブーツを装着して、これからの長丁場に備えました。傘の持ち込みOKだったのが助かりました。3年前に行ったSweden Rock Festivalでは持ち込みNGで、入場ゲートで没収されました。それでも、どうやってか持ち込んでる人が居たんですよねぇ…。(傘は帰るときに返してもらえました)

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コウテイペンギンのように身を寄せて寒さを防ぎます

 初日は、入場してすぐビールを買う人が多かったのですが、この日の一番の売れ筋はコーヒー(笑)。私たちはグルテンフリーのリゾット屋台によく利用しました。暖かい物はもちろん、お米が食べられるのが嬉しかったし、味も良かったです。何度か買いに行っていたので、店員がしぶの顔を覚えてしまい、何か買う度に「グッ」っとthumb upされたそうです(笑)。

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おこめうれしいおいしい

 さて、2日目最初に見たバンドはスウェーデンのBlues Pills (Main Stage)。スウェーデンでは「お前ら一体いくつなんだ?」と問いただしたくなるような古くさいロックをやっているバンドが多いのですけど、このバンドもその一つ。ハスキーでパンチの効いたElin LarssonのVo.が良かったですね~。あと、高そうなカメラを携えたおっちゃん連中が前の方を占拠していたのも印象深かったです(^^;)。

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Blues Pills

 その次は、同じくMain Stageで、先日Anathemaと来日したSólstafir。Blues Pillsの時は一時止んでいた雨が降り出したのと、むさい兄さん達が出てきたせいか、カメラを携えた集団が去って行きました(^^;)。彼らはアイスランドのバンドで、見た目はバイカー、出す音は・・・なんだろう?一応ブラック・メタルになるのかな?奇をてらったところはないのに、不思議な雰囲気でした。バンジョーを使ってるのもユニークだったな。面白かったのでもう少し見たかったのですが、Prog Stageに移動。

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Sólstafir

来日時のインタビュー&動画があります

 Prog Stage、Knifeworldはイギリスのバンドで、このフェス唯一チェンバー系。雨がますます強くなってきて、ステージに吹き込んでいるので、見ていてちょっとかわいそうでした…。チェンバー系はライブで見ると眠くなることが多いんですけど(^^;)、このバンドはロックしてて楽しかったな。去年リリースされたアルバム「The Unraveling」からも何曲か聴けて良かった。

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Knifeworld 雨が強くなってきて大変だ

 ここで休憩。ビール売り場のテントに避難して、トマトスープを例のリゾット屋さんで購入。旅行の食事は野菜不足になりやすいので、こういうのが食べられるのは嬉しい。

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テントの隙間から見たThe Pineapple Thiefも雨で大変

 その後、再びProg Stageに戻りRiverside。セットリストはBe Prog!の時と変わらなかったと思います。ヴォーカリストが「ポーランドとイギリスには共通点が2つある。一つはユーモアのセンス、もう一つは天気だ」と言っておりました(^^;)。これも途中で切り上げ、Main StageのRival Sonsを見に行きました。

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Riverside

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Rival Sons

 アメリカの、これまた古くさいハードロックを演奏するバンドですが、Vo.の立ち振る舞いに目を惹かれました。ちとぽっちゃりした体型だけど、ニコリともせず、裸足で楽曲に没入する様はなかなか雰囲気がある。演奏も力強くグルーヴもあって楽しかったです。しぶ曰くZepp+Doorsらしい。

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片足立ち健在

 Rival Sonsは最後まで見て、再びProg Stageへ。次はIan Andersonです。何年か前にJethro Tullを見たときに比べると、歌声がヘロヘロで「う~ん」と思いましたが、フルートのパフォーマンスは相変わらずアグレッシヴかつ下品(<褒めてる)。ここから私としぶは別行動になりました。しぶはこのまま残って、私はBlues テントに行ってBernie Marsdenを見ることに。Ian Andersonは一度見てるし、Bernieなんて来日公演など望めないだろうから、ちょっと見ておこうか位の軽い気持ちで。つまらなかったらビール飲みに行けばいいし…。

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Bernie MarsdenとNeil Murray

 これがさー、すんげーよかったの。Neil Murrayが見られたのも貴重だったし、Whitesnake時代の曲も聴けたのも良かった。でも、それより何より、Bernieおじさんのギターの音!太くて、歪みすぎず、なにかニュアンスがあるのね。色っぽいのね。とにかく、ギターの音だけで泣かされそうになったです。途中でMain StageのGregg Allmanに行く可能性もあったけど、結局最初から最後まで見てしまいました。幸せでした…。ライブが終わって、テントから出ようとしたときに、Bernieおじさんがギターを片付けに降りてきたので、他のファンに紛れて握手してもらいました。セットリストは以下

  • Born Under a Bad Sign 
  • Who's Fooling Who 
  • Kinda Wish She Would 
  • Key To The Highway 
  • A Place in My Heart 
  • Walking in the Shadow of the Blues 
  • Ain't No Love in the Heart of the City 
  • Sitting on Top of the World 
  • Fool for Your Loving 
  • Here I Go Again

Encore: 

  • Walking by Myself

 ようやく大トリ、Gregg Allmanです。ビールを買って、Main Stageに移動してきたけど、人少ないよ。なにこのアウェイ感?フェスの名前はThe Allman Brothers Bandの曲から来てると思ってたんですけど…(^^;)。Prog StageではMarillionが演奏中だったので、そっちの方に観客が集まってるのかな。フェスというと、こういう適度に緩くて気持ちよくて、だけど演奏はプロフェッショナルなステージを、ビールを飲みながらのんびり見るというのが王道なんだろうなぁ。この時にはもう雨は上がっていたのですが、日は落ちていて肌寒かったので、のんびり、という感じにはなりませんでした。私はAllman Brothers Bandもろくに知らないで観に来たんですけど(^^;)、良かったと思います、はい。

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レジェンドですよ、奥さん!

 ライブが終わり、マーチャン売り場でしぶと待ち合わせて、靴をレインブーツからスニーカーに履き替えて、またホテルまで徒歩で帰りました。体力的にはきついロケーションでしたが、ライブそのものはだいたい満足しました。今回、丸めて持ち運びできるブーツを持ってきて正解でした。膝丈なので防寒にもなるし、足下から水がしみこんでくる心配をしなくて済んだのは、本当に助かりました。

 26日の写真はまとめこちら。

RMF 2015-2

Ramblin' Man Fair 2015-2 

 

(書き上げた日:2015年10月1日)
(加筆修正:2021年2月8日)

 ライブレポはこれで終わりですが、旅行の話はもう少し続きます。