【2015年欧州旅行】Ramblin' Man Fair (7/25)
ケンブリッジでCamelを見て、翌日23日には、ロンドン経由でMaidstoneへ向かいました。25/26日に行われるRamblin' Man Fairを見るためです。ロンドンからからカンタベリー方面の電車に乗って途中下車する、ような場所です。割と近くにリーズ城という有名なお城があるのですが、そこを見学してる余裕はありませんでした・・・ 車がないと話にならない土地だったのです。
Maidstone East駅からホテルへは、まずバスに乗って、Chiltern Hundredsで下車、それから大きい道路を横切って徒歩でHilton Maidstone Hotelへ行きました。このホテルはHiltonの名前があるのに、突っ込みどころ満載だったんですが、アイロンとタオルウォーマーがあったのはとりあえず助かったな。
24日はホテルから会場があるMote Parkまで、雨の中を歩いてみました・・・灼熱のバルセロナから、寒い雨が降りしきるイギリスの街はかなりめげました。公園まで1時間弱、そしてだだっぴろい公園の中は照明がない・・・。行きはいいけど帰りはどうするよ? 池に落ちるよ? 私もしぶもダウナーな気分で公園を出て、昼食ができる場所を求めました。テイクアウト専門のFish & Chipsのお店がありました。一応外に椅子とテーブルがあったので、「あそこで食べてもいい?」と聞くと、快諾してくれました。Maidstoneでは、お店の人たちの対応は優しかったと思います。「イギリスにしては」という但し書きなく。
ホテルの近くにユニクロみたいな衣料品店があって、寒さ対策にロングTシャツを買いました。これは正解でしたが、また後で。
ホテルに帰って、しぶがネットでバスルートを見つけてくれました。ホテルからMote Parkまで直接行けないけれど、ホテルから全部徒歩で行くよりはだいぶ楽になるでしょう。
当日25日、青空が見えていたのでほっとしました。参加バンドはこちらのリンクを参照
Ramblin' Man Fair 2015 Line-Up :: Clashfinder
入場して、まずTrooper Aleを飲みました(笑)。インチキ和風ヌードルで腹ごしらえをしてから、Main stageでFM(カナダではなく英国の)を観ました。曲は今まで聴いたことないと思います。ステージから流れてくる音はメロハーと呼ばれる音に近かったかな。メンバー達の演奏は安定していて、身なりも気を遣った感じがとても好感が持てた。年取ったからってあきらめちゃだめですよ、ほんと。
そのままMain Stageに居残って、Blue Öyster Cult。このバンド、2012年のSweden Rock Festivalで観るつもりだったのだけど、大雨で観るのをあきらめたバンドでした。また観るチャンスがあるとは何ともラッキー。滋味のあるハードロックでかっこよかったです。”Godzzilla"も"(Don't Fear) The Reaper"もやって、地元のマニアも大盛り上がり。
その後は昼食(Fish & ChipsとTrooper Ale)を摂り、Prog Stageへ移動して、バルセロナでも観たHakenを観ました。周りの観客はだらけていましたが、演奏がすすむにつれて、やる気のある観客がどんどん増えていきました。イギリスのバンドですが、Dream Theater以後のバンドだと思わせる、テクニカルなメタルサウンドと共に、アメリカのプログレバンドの影響も思わせる力強い音は、スウェーデンから90年代に出てきたバンドとも違って、興味深かったです。ステージの広さの余裕のせいもあってか、バルセロナで観たときより良かったと思いました。このクラスのバンドは、今日本に呼ぶべきだと思うんですよ。だんだん呼びにくくなるから。
途中でMain StageのDream Theaterへ移動。この時期、フェスティバルを渡り歩くツアーをしているバンドは多いのですが、DTのセットリストは他のフェスのそれに比べても短縮版だったようです。1時間しかないんだもん。個人的には、LaBrieのヴォーカルが荒くて、あのままHaken見続けても良かったかなーと思いましたが(^^;)、しぶはそれなりに楽しんでいたようです。
ここでちょっと休憩。それからトリのScorpions。いまや、なかなか日本に来てくれない大物バンドです。ここまで来るとかなり酔っ払って、変な行動をする人が出てくるわけですが、そういうグループの近くに来てしまい、ちょっとうんざりしました。歌ったりヒューヒュー言ったりするのはいいんですよ。でも他人を巻き込まないで欲しいわ。私はわからなかったんだけど、しぶの話によると(人混みの中で起こったので私には見えなかったけど、長身のしぶからは見えたという)、殴り合いの喧嘩もあったみたい。セキュリティのごついおじさんがやってきたよ。
ステージの方ですが、「安定」の一言。ファンならきっと楽しめたステージだったと思います。・・・という書き方すると私は退屈してたみたいですが、楽しかったですよ。Klaus Meine、Rudolf Schenker、Matthias Jabsの3人は、全然変わらない。いやまぁ、それなりにお年は召したと思うのですが、リスナーが「ん?」と思うようなフェイクやごまかしがないのです。特にKlaus Meineの声量は特筆すべきじゃないでしょうか。あとKlausはよくギターを弾いていましたね。元Kingdom ComeのJames Kottakも頑張ってました。終盤、浮かぶドラムセットで力強いドラムソロを披露していましたよ。こういうセットでした。
- Intro
- Going Out with a Bang
- Make It Real
- The Zoo
- Coast to Coast
- Top of the Bill / Steamrock Fever / Speedy's Coming / Catch Your Train
- We Built This House
- Delicate Dance
- Always Somewhere / Eye of the Storm / Send Me an Angel
- Wind of Change
- Rock 'n' Roll Band
- Dynamite
- In the Line of Fire
- Kottak Attack
- Crazy World
- Blackout
- Big City Nights
Encore:
- Still Loving You
- Rock You Like a Hurricane
一応傘とレインコート、長靴を持っていったのですが、この日は最後まで雨に降られることはありませんでした。帰りはタクシーも考えたのですけど、長蛇の列を見てあきらめました。Googleマップで大きめな道を選んで、ホテルまで徒歩で帰りました。前日のルートとは違いましたが、明るくて、車の通行量があまりなかったので、そこそこ安心して歩けました。それでも時々、暗い小道を歩かなければいけませんでした。いつも使うリュックの中に小さい懐中電灯を入れっぱなしにしてるんだけど、これが役に立つ日が来るとは思わなかったです(^^;)。
ライブ写真はまとめてこちら。
(書き上げた日:2015年09月18日)
(加筆修正:2021年2月5日)