【2012】ぬむるす瑞典縦断記 10日目(2)

 席に着いた後は、すぐ居眠りをしてしまったようだ。気が付くと食事が始まりそうな雰囲気だった。ほうれん草のリゾットを食べてから、8日の収穫を確認。やっぱりいいライブだったなぁ…。予想外だったのは、Felixのキック力。マイクのレベル設定が高すぎたせいもあるんだけど、バスドラがガスガス踏まれるたびに音がボコボコになっていた。後日、誰かがYouTubeにアップした、当日の"I am the Sun"でも、後ろの方で収録しているにもかかわらず、同じようにバスドラの音が割れていた(笑)。いいね、もっと体感したいね。ドラマーには「パワー」を求めているのがよくわかった。テクニック?あって当たり前なのだろう。

 その後HFMC@Katalinを聴きながら、寝たり起きたり、数独した(帰りの方が冴えてたな)。おなかが空いていなかったので、朝食は食べずに、コーヒーだけ飲んだ。それから成田に着くまではひたすら数独をしていたが、さすがに飽きてきて、木片パズルもやった。

 そんな感じで翌日10日、朝の8時過ぎに帰国。スウェーデンクローナを円に換金し、ボロボロになった靴とキャスケット帽子をゴミ箱に捨てた。ご苦労様。代わりに花柄のスニーカーを履いた。

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くったり

 駅改札前にあるそば屋で、そばかうどんを食べようと降りていったが、なんと閉店していた。どうしよう、お腹空いた…もう一度上に上がろうかと、エスカレーターへ向かう途中、診療所があるのに気が付いた。入国審査の近くにも健康相談所があったが、そちらは診療していないと書かれていたのでスルーした。こっちは診療してくれるみたいだ。どうせこの風邪をどこかで看てもらうのだから、ここで済ませてしまおうと決めた。(具体的には第2ターミナルのB1階、京成/JRに接続するフロアにあります)

www.narita-airport.jp

 国際空港だからといって特別なことはなく、普通に健康保険証を出して、普通に問診票を書いて受付に出した。違うのは、色んな所に英語の説明が貼られているところ。熱を測ると36.9度で、平熱よりちょっと高かった。「Power Windows」期のGeddy Leeみたいな髪型の先生にいろいろ聞かれ、聴診、喉を見てもらい「喉が赤いですね。風邪でしょう、お薬出しておきます」とあっさり終了。5日分の薬をもらって、食事のために出発階へ向かった。

 その時はラーメンが食べたかったので「空海」へ行った。成田空港限定メニュー「淡麗和風ラーメン」を頼んだ。魚ベースの塩味はサッパリしていて美味しかったが、麺がほぐれていないという、基本的なところがダメだった。そこでさっそく薬も飲んだ。それから有料ネットスペースへ行って、取りあえず「帰国した」とFacebookなどに書き込み。10日前もここに座って「飛行機遅れてるよ!」なんて書いていたんだなぁ。遠い昔のようで、あっと言う間の10日間だった。

 たまに見に行く占いのサイトで、鬼門遁甲を使ってこの旅行(5月31日、スウェーデン方面)を占ったら凶だった。案の定飛行機が遅れた。雨に祟られたし、最後までドタバタな旅だった。だからといって「やっぱりついてなかったー(TT)」なんて泣かない。小さなガッカリに何度もへこみながら、半分「不運を楽しんでやれ」とまで思った。そして、最後にTFKを見た時に全部チャラになった気がした。ご褒美のような、RPGの「レベルが上がった」ボーナスのような。

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ご褒美

  今年はなぜかに、今まで自分が好きだったアーティストやバンドの、アルバムリリースや来日が続いている。個人的に何かを回収する時期、あるいは戻る時期にいるように思える。その中で、恐らく今まで一番情熱を注いできたバンドTFKの再始動と、特に好きなメンバー、Hasseが率いるHFMCの活躍を同時に観てきたことは、何かを象徴しているとような気がする。円運動したまま直進すれば、軌跡は螺旋を描く。宇宙は螺旋を描きながら運動する。人も、四季を巡りながら、年を重ね、時の螺旋を降りていく。だから、同じバンドをずっと同じ視点から観られないし、バンドも昔と同じ音を出そうとしてもきっと出せない。戻ってきたと思っても、私たちは違う場所に立っている。そこから何を学べば良いんだろうか?

 意味不明なこじつけだけど、自分だけが納得すればいいことだ。

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I feel it's time for spinning the wheel...