【2023】甲府なりゆきぶらり旅(3)
さて、お昼の時間も過ぎたので、しぶが行ってみたいという喫茶店、六曜館珈琲店で昼食を摂りました。
コーヒーとハヤシライスをいただきました。おいしかったー。ランチセットは平日のみ。夜になると名物の餃子が食べられるようです。喫煙可なので、タバコ嫌いな人は注意です。
まだまだ時間があるので、線路沿いにある舞鶴城公園に行きました。
ひときわ目立つ謝恩碑。詳しい由来はこちら。
街中から富士山を観るには、ここに登るのが一番手っ取り早そう。
詳しくはこちらのサイトがよろしいかと。私たちはどうも、本丸あたりのほんの一部しか見ていなかったようです。
そろそろ帰りの特急の時間が迫ってきました。駅の売店で、定番の桔梗信玄餅と、見た目が激かわいい信玄桃をゲット。駅ビルの酒屋で地ビール(<個人的には「クラフトビール」じゃなくてこう呼びたい)を買って、帰途につきました。
昨日は悪天候で見えなかった風景を堪能。どこまで行っても山に囲まれてる。八王子までこんな感じ。
これまで、海外フェスに行って「目的のバンドが観られなかった〜(ノД`)」ということはありましたが、目的地にたどり着けなかったというのは初めてでした。雪の中の旅行も初めて。盆地に行くのも初めて*1。当初の目的は果たせませんでしたが、いろいろ初めてづくしの旅は新鮮な体験でした。四方を山で囲まれた環境は、関東平野で生まれ育った私には不思議な光景でした。山の向こうに富士山が見えるのもなかなか素敵で、こんな環境で育った人々と、私の自然観は違うんだろうなぁと、ぼんやり想像しました。
そして甲府は醸造酒(ビール、ワイン、日本酒)が充実していました。個人的に嬉しくもヤバイ土地でした(^^;)。
さて、今後私たちが下部温泉に再チャレンジすることはあるのでしょうか…?
【2023】甲府なりゆきぶらり旅(2)
【2月11日】
早めに起きて朝風呂。昨日の悪天候がウソのような良い天気。休憩室から富士山が見えたよ!
1Fのレストランで朝食。山梨と言えばほうとう、そして鳥もつですね。ほうとうおかわりしちゃった。
10時くらいにチェックアウト。とりあえず駅周辺を観光することにしました。先に言っておきますが、私ら特に戦国武将ファンではないので、信玄ゆかりの地は巡ってません。
ホテルから駅まで歩いた印象。公共施設も飲み屋街もコンパクトに集まっています。急な坂もなく、とても歩きやすい街だと思いました。昭和の雰囲気漂う建物もいくつか残っているのも良いですね。外観を見た感じでは、こざっぱりしたお店が多かったです。(と、入り口に荷物が積んであって、開いてるんだか開いてないんだかわからない、入るのにハードルが高い店が多い地元の飲食店街を思いながら)
山梨と言えば水晶。
藤村記念館。明治8年に現在の甲斐市亀沢(旧睦沢村)に建てられた睦沢学校校舎を移築したもの。擬洋風建築がよく保存されている建物です。漆喰の白と、コーナーの石や瓦の墨色とのコントラストが美しいですね。甲府駅から見える場所に建っています。
内部は無料で見学できます。ここに来て思い出したのは、水戸の茨城県立歴史館敷地内に移設された旧水海道小学校本館だったのですが、水海道の学校よりこちらが数年早いですね。
線路沿いにある甲州夢小路へ。古民家や鐘楼を移築、再現した商業施設群。小規模ながら、なかなかの映えスポット。
玉屋という石屋さん(墓石じゃなくて、パワーストーンとかアクセサリーの方)の隣にある、「小さな蔵の美術館」にお邪魔しました。
美術館の1Fでは18世紀から20世紀初期のアンティークジュエリーのコレクション、2Fでは版画のコレクションを展示していました。私たちが行った時は、草間彌生をメインに、岡本太郎と横尾忠則の作品も数点展示されていました。2Fの展示は時々入れ替えがあるようです。ジュエリーに詳しいわけではないけれど、なかなか趣味の良い、素敵なコレクションだと思いました。
ジュエリーコレクション
http://jewellery.koshuyumekouji.com
版画コレクション
http://hanga.koshuyumekouji.com
駅の近くにある、一風変わったコンクリート造の建物。どこかで観た覚えがあって、帰宅してから調べました。丹下健三設計の「山梨文化会館」でした。中に入ってみれば良かった…。
【2023】甲府なりゆきぶらり旅(1)
【2023】甲府なりゆきぶらり旅 序文
2月10日-11日、山梨県甲府に滞在しました。目的は湯治でした。
昨年、旦那のしぶはとにかくケガが多かった。そしてケガから派生した皮膚疾患の治りが悪かった。加齢のせいもあるでしょうが、不気味なほど回復しないので、12月にお祓いに行ったほどです(^^;)。年が明けてすぐ、どこかで調べてきたのか、しぶは「ケガに良い温泉があるので行ってみたい」と、下部温泉への旅行を提案してきました。
【下部温泉公式HP】
その後、皮膚科でもらった薬がやっとハマって、傷が劇的に改善してきました。スピ系は表面を楽しむ程度にして、真剣にはハマりたくはないんですが、お祓いに行って効果があったのかな?と少し思いました。
それまで患部をならべく濡らさないようにと入浴は控えていたのですが、傷が治ってきたことで、主治医から入浴の許可が出ました。しぶの会社の都合で2月10日が休日だったので、その日に下部温泉に行ってみよう、という流れになりました。
下部温泉の某旅館を予約したのは1月の中頃でした。一ヶ月前の天気など考えて予約する人は少ないですよね。そんなこと言ってたら、冬と夏はにどこにも行けないじゃないですか。その宿はご飯がおいしいと評判で、リピーターも多く、数日後には、その日の予約は全室埋まっていました。
ゴロンボ (2)
やっとコンサートについて(^^;)。
先に述べた氷川きよしのコンサートでは、彼の歌唱力声量はもちろん、華やかなステージと衣装に圧倒されました。野口五郎は違う意味で圧倒的でした。ステージはごくシンプルで、ライティングで演出を加えるのみ。衣装替えは2回だけで、そのうち1回は装飾を取り除く程度でした。生のストリングスを擁したバックバンドは素晴らしかったのですが、あくまで「歌」が中心でした。どう言えばいいんだろう。表面上のインパクトじゃなくて、観ているうちにジワジワと、「今すごいものを見てるのではないだろうか?」という実感が湧いてくる感覚でしょうか。
前半は昔のヒット曲、後半はテレビではあまり聴けないようなシンフォニックな曲やカバー曲中心でした。しぶは「I Pooh(イタリアのバンド)を聴いてるみたいだった」と言ってましたが、私はかなり前に観たClaudio Baglioni(イタリアの男性歌手)を思い出していました。ステージが進むに従って声の伸びがどんどん良くなっていって、最後の方はマイクなしのアカペラで歌うシーンがいくつかありました。私たちは2階席で観ていましたけど、それでもきちんと聴こえるのです。
西城秀樹の "若き獅子たち" を、残された彼の音声テープと共演したり、"私鉄沿線" と狩人の "あずさ2号" を対比させたりしたのは面白かったです。「レ・ミゼラブル」からの2曲は、若い革命家の悲しみと、ジャン・バルジャンの悲願が伝わってきて、コンサートのハイライトだったと思います。はかなく細い声色も揺らぐことなく会場に通るんですよね。
最近の(私が知っている範囲の)ポピュラー音楽の男性Vo.は、高い音域で歌っている人が多いのですが、元々声が高いか、ファルセットで歌っている人が多いように思います。地声でしっかり高音で歌われているのが、メタルファン的にはときめきました。
あと、2曲くらいインスト曲があって、ギタリストとしての野口五郎の見せ場があったのは良かったです。Santanaのカバーである "愛がメラメラ" を演奏した時には、これは歌よりギターを弾きたくてやってるんだなと思いました(^^;)。ギターはとてもまろやかでいい音色でした。
去年から岩崎宏美と組んでコンサートを開いていますね。7月には東京フィルと組んだコンサートをやるそうです。私の世代にとっては「最強の歌唱力コンビ」じゃないかと思います。
7/1 野口五郎・岩崎宏美 2022プレミアムオーケストラコンサート ~Eternal Voices~ 東京国際フォーラム ホールA (東京) | GORO-NET
(2022年2月25日にmixiにアップした文章を5月9日に加筆)
ゴロンボ (1)
茨城県の真ん中辺りから東京に出るというのは、ほぼ日帰り旅行です。
茨城県某所に引っ越ししてからしばらく、都内へ出る時には常磐線を利用していました。そのうち高速バスの方が楽だと気がつきました。普通電車より少し時間はかかるのですが、乗り換えなく東京駅まで行ってくれます。帰りは品川駅か東京駅から特急ひたちに乗ることが多いです。コロナ禍前、ライブで帰りが遅くなる時は、東京駅から0:00発の深夜バスを利用していました。しかし、公共交通機関の最終便が軒並み繰り上げられ、深夜バスはなくなりました。エンタメが徐々に戻ってきている昨今、ぜーひー復活して欲しいんですけどね、茨城交通さん。
前置きが長くなりました。
今回は2月23日に野口五郎を観に行った時のことを書きます。
野口五郎というと、小学生の時 カックラキン大放送!! に出ていた、寒いダジャレを言う長髪の兄さん、というイメージでした。当時、新御三家の中では西城秀樹が好きだったので、あまり五郎を意識することはなかったのですが、子どもながらに「 "コーラスライン" はいい曲だ」と思っていた記憶があります。
それより前、私はかなり幼い頃に母親に連れられて、野口五郎のコンサートに行ったらしいのです。もっとも、私がぐずりだしてしまい、母は「殆ど観られなかった」と言っていたので、「観た」とは言えないかもしれません。すまぬ母。
しぶと付き合いだした頃に、彼から野口五郎のお好みテープを受け取りました。しぶのお姉さんが五郎の大ファンだったので、家にLPが揃っていて、しぶなりにお好みテープを作っていたんですね。それを聴いて、「え?この人歌上手くない?」と思うようになりました。数年前に一人カラオケを始めた時には、彼の歌を好んで歌いました。男性としては高い声域が、女性としては低い私の声域にとてもマッチしたのです。加えて、歌うのがとても気持ちがいい。言葉を詰め込みすぎない昭和の歌謡曲というのもありますが、おそらく作詞作曲チームが、彼の声の伸びを活かすように曲を作っていたのだと思います。
そのうち「いつか生で観たいねぇ」と、しぶと言うようになっていました。そして、ついにそのチャンスが訪れました。オーチャードホールへゴー!
その前に腹ごしらえ。オーチャードロード(文化村通りからさらに代々木公園方面に行った道。奥渋谷とか言うらしいです)の、さらに一本路地に入ったところにある、アフリカ料理レストラン Los Barbados。私はジョロフライス(パエリアみたいな、お米や野菜、肉を煮込んだ料理)を頼みました。追加で頼んだセネガルのコーヒー、カフェ・トゥーバは驚いたなぁ。生姜とこしょうが入っているスパイスコーヒーで、目が覚める感じでした。
そしてオーチャードホールへ。これまたしぶと付き合い始めた頃に、ポルトガルのバンド Madredeus のコンサートを観に来たとき以来の会場です。2023年の春から、大規模改修工事のため長期休館になります。1989年竣工だそうで、時代の流れを感じました。
コンサート中の写真撮影はNGだろうと思ってたので、せめて会場の外のポスターとか看板を撮ろうと思っていたのですが、まったくないじゃないですか。電光掲示板の「今日の予定」に名前が出ているだけ。それでいいんですか??!!日本の芸能界的なイベントは、去年の6月に行った氷川きよししかサンプルがないのですけど、その時は当日券売り場にポスターが貼られていたし、会場内には宣伝用の等身大パネルもありました。もう少しメモリアルな撮影ポイントがあってもいいと思うのですけど、GOROファンには不要なのでしょうか?それともこれがオーチャードホールの仕様なのでしょうか。同じBunkamuraの中にあるシアター・コクーンは、同時期にやっていたコクーン歌舞伎を派手に宣伝してましたけどねぇ。というわけで、今回写真がほとんどありません。
(2022年2月25日にmixiにアップした文章を5月9日に加筆)
異次元に行ってきた (2)
つしまみれは去年、うしろ前さかさ族 のネット配信「ニュー・スポーツ・オンライン・セミナー」で知ったバンドで、その時に流れた「絶対☆ダイジョーブ」が強烈に不気味だったので、興味を持ちました。
その後amazon musicでも他の曲を聴き、ベスト盤も買ってますます興味が増大しました。パンクが基本ながら、とてもアレンジの幅が広い。配信ライブを観て、演奏力も安定してることもわかりました。なにせ活動歴20年以上のベテランバンド。ナンセンスな歌詞も、ぐっとくるラブソングも両方書ける。あと、なんといってもVo./G.のまりちゃんの声が好きなんですよ。可愛いけど芯の通った強い声。キュートな声も、凜とした声も出せるし、狂気を感じさせる歌い方もできる表現力の広さも魅力です。「いつかライブを観たいなぁ・・・しかし・・・コロナのバカ・・・」と思ってました。
そういうことで、去年このライブが告知されたときは行く気満々でした。栃木市は茨城県からほど近く、東京に出るのに比べれば、移動時間が短いし、人は絶対多くない(^^;)。年が明けて、コロナ感染者があからさまに増えてきたので少し悩みました。今後またしばらく、オミクロン株のせいでライブは観に行けなくなるだろうと予想し、思い切って行きました。
行って良かったー!ライブ序盤はチューニングの狂いや機材の不備がありましたが、酒やつまみや食べ物をテーマにした曲を畳みかけるように演奏。まりちゃんの早口歌唱も圧巻。
去年発売されたアルバム「酒まみれ」からの曲”Vodka War”の時には、まりちゃんとベースのやよい先生が、コサックダンスの脚の動きをやりながら、曲を完奏するという無茶をやりました。「この人達そんなことしなくても面白いのに・・・プロや・・・」と惚れ直しました。
ドラムのまいこちゃんはニコニコしながら、キレもあるドラムをバシバシ披露。中盤ではイワシカちゃんも登場し、超ロングバージョンの「岩下の新生姜の唄」を演奏しました。あまりに長かったので、イワシカちゃんの中の人が大変そうでしたが、とても盛り上がりました。
”SHOT YOU"の歌詞、「やっぱり音楽に救われたい、やっぱり音楽で救いたい」って泣けちゃうよ。最後はアマビエ連呼の”疫病退散ソング”で締めくくりました。
ライブの写真:
2. THE 給料日
3. あぶくたった
4. Beer
5. SAKE
6. Vodka War
7. 岩下の新生姜の唄
8. なめろう
9. 言いなりジンジャーエール
10. Love Love Love La
11. LUCKY
12. 桃の節句する
13. 海苔
14. I Am A Wine
15. Give Me Whiskey
16. SHOT YOU
17. アナーキーモーニング
18. タイムラグ
19. スピーディーワンダー
<encore>
20. 疫病退散ソング
今回、会場で大変持つのが恥ずかしい色と形の、新生姜型のライトが配られました。このミュージアムでライブをやるときは、毎回配られる物みたいです。電池切れてましたけど(^^;)。しかしながら、声が出せないこのご時世で、なかなか使えるアイテムだと思いました。曲によって縦に激しく振ったり、横に可愛く振ったり、観客の気持ちを表現するのにとてもいいと思います。
海外アーティストの来日がままならない今日、国内で夢中になれそうなバンドが見つかったことは本当に福音です。プログレ方面では、曇ヶ原とかバスクのスポーツなど、若くて面白いバンドが出てきたので、なんとか持ちそうです。
でも、本当は海外へライブを観に行きたい・・・(゚´Д`゚)!
(2002年1月14日に書き上げた文章に修正を加えたものです)