【2015年欧州旅行】Camel Cambridge公演

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バルセロナで最後に泊まったHotel Porta Fira。伊東豊雄作だそうです。

 スペインには7月11日~19日まで滞在し、20日にイギリス・ロンドンに移動してきました。帰国する28日までは移動が多くて、落ち着いて観光できる時間はありませんでした。強いて言うなら、21日に見に行ったバターシー火力発電所(とロイヤル・アルバート・ホール)くらいか。当初、イギリスはRamblin' Man Fairを見る予定しかなく、ロンドンで行きたい場所があったのですが、しぶが知らないうちに、Camelのケンブリッジ公演を予定にぶち込んでいて、最初は乗り気ではありませんでした。でもBe Prog!のステージ観てなかなか良かったので「まぁいいか」くらいに気持ちが軟化し当日を迎えました。

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バターシー火力発電所は再開発中。

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ロイヤル・アルバート・ホール

 22日はケンブリッジへ鉄道で移動、現地でヲツ師匠のやよいさんと駅で落ち合って、一緒にランチしました。それから分かれて宿へ移動。荷物を置いて、ケンブリッジ大学の辺りをすこーしだけ散歩してから、会場となるJunctionへ向かいました。こちらのライブハウスは整理番号はなく、並んだ順で入場なので、開場までまだ時間があるのに、熱心なファン達が並んでしました。そのほとんどが外国から見に来たという(^^;)。7時に開場しステージ前へダッシュ、やよいさんと共に最前列を確保できました。

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かの名高いケンブリッジ大学

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君、青池保子のマンガで見たことあるぞ

 今回のツアーの中では、Junctionは小さい会場だと聞きました。O-Westを横幅広くした感じかなぁ。ポーランドでは立派な座席がついたホールでライブをやったようです(facebookで写真を見た)。同じく最前列に、まだ10代後半か20代そこそこに見えるお嬢さんが居て、周りのおじさん方は嬉々として、彼女にプログレ話をしておりました(^^;)。8時開演。

 Be Prog! My Friendでは、実は目の前にはしゃぐおっさんグループが居て、落ち着いてCamelを見られなかったのです。タバコとおしゃべりに悩まされなさそうな場所を探しつつ、ライブを見ていました。今回はその心配はなく、ステージに集中できました。

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Church of Our Lady & The English Martyrs

 私はCamelといえば「Moonmadness」しかきちんと聴いておらず、名作名高い「Snow Goose」さえ、ラジオで代表曲が流れるのを聴いただけ、という実に残念な観客でした。しかし「Moonmadness」への思い入れは深いです。高校の時、もう明け方近い時間にラジオから"Lunar Sea"が流れ、「なんじゃこれは!」と衝撃を受け、新宿まで行ってCDを買ってきたという思い出があります。まだプログレはあまり知らず、YESもGenesisもポップバンドであるという認識でした。歌は微妙だけど(^^;)、ドラムかっこいいなぁ、ギター熱いなぁと、今の今まで愛聴してきたアルバムです。

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街中で見つけた、気になる日時計

 そのアルバムから代表曲を立て続けに演奏するのですから、クラクラです。大昔"A Song within a Song"を、自作の漫画のタイトルに使った痛い思い出がありますが、まさか生で聴く機会があるとは思わなかったよ。そして"Lunar Sea"。ブルーライトのみになったステージに、ゆっくりと大きな満月が現れてきます。シンプルなベースリフを歪みなくムラなく、タイトに弾き続けるColin Bass、パワフルなドラミングで曲を牽引するDenis Clementのリズム隊のかっこよさよ。そして甘美なAndy Latimerのギター。CDでは比較的のんびりした印象があったのですが、ライブは想像以上に熱くて、ワタクシ、頭振ってしまいましたよ(^^;)。高校の時、いや、1年前の私だってCamelでヘドバンするなんて想像しなかったでしょう。Andy先生とTon Scherpenzeelの掛け合いもよかったよー。

 そういうわけで、他の曲はレポートできなくて申し訳ないのですが(^^;)、最後に演奏されて"Long Goodbyes"では、スクリーンにGuy LeBlancとChris Rainbowの写真が映し出されました。いくらファンではない私でも、この意味はわかる。泣かずにはいられないでしょう…。

 ライブ写真はまとめてこちらで。

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Camel 2015 | Flickr

 すでに今回のツアーのいくつかのショウを観てきたやよいさんが、「一番」と言った今回のライブ、観に行って良かったです。ライブ後には、メンバーからサインをもらうことができましたし、ColinさんとAndy先生と記念写真も撮ってもらいました。(しぶは全メンバーと写真撮ってたよw)。その時、「このライブは一生忘れないと思います」とAndy先生に言いました。いやー、半年前の私でもこんな状況、想像しなかったでしょう。


(追記)CambridgeではLensfield Hotelに泊まりました。小さい部屋に泊まったので、バスルームにはカプセルみたいなシャワーブースしかありませんでしたが、アットホームな雰囲気で、この旅行で唯一朝食付きだったのがとても嬉しかったです。自家製ヨーグルトがおいしかった〜。

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(書き上げた日:2015年09月14日)
(加筆修正:2021年2月5日)

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