【2012】ぬむるす瑞典縦断記 9日目(2)

 テントでガタガタ震えているうちに、TFKのMeet&Greetの時間が近づいてきた。少し雨は弱くなったけど、日本だったらみんな傘をさすレベル。持ってきたウィンドブレーカーを着込み、フードを被って時間がくるのを待った。まだ前のAxel Rudi Pellのサイン会が続いていた。

 そのうちTFKのメンバーがゾロゾロと出てきた。Felixはいないようだ。もしここで新譜が入手できるなら買おうと思っていたんだけど、「Tour Kaputt」とHFMCの2枚のアルバムしかなかったので、アイテム購入はしなかった。でも他にサインをしてもらう物を持ってきていないし、とりあえず挨拶だけしよう。まさにMeet&Greet。

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和やかにマニアに囲まれるTFKの皆様

 まずはJonas。すっごい痩せて男前になってたよ!その隣にHasse。実はHasseはUmeå公演の翌日、家に帰らずに直接Malmöへ飛んで、このライブのリハーサルをしていたのだ。「いっぱい歌わされてたよ、今日大丈夫かなぁ。」みたいなことを、喉を押さえながら言っていた。お疲れさま(;_;)。その横にRoineが居たのだけど、前の人がRoineと長話を始めたので、その隣のTomasに挨拶。やよいさんからお土産のチョコを受け取り、大変喜んでいた。何を話したかは覚えてないけど、「日本の天気はどんな感じ?」とか「いつ帰るの?」みたいなたわいもないことだったと思う。あまり人は居なかったけれど、ここに集った人も間違いなくマニアだ(^^;)。でもゆっくり話が出来て、写真も撮れたので、個人的にはありがたかった。

 雨はまったくやむ気配がない。会場中央にある大きいテントに移動して、音だけGotthardを楽しんだ。私はこのバンドのファンとは言えないけれど、しぶが好きなので、何曲かは聞いたことがある。事故で亡くなったSteve Leeの後任者Nic Maederは、Steveと似た声質で、過去のGotthardの曲と違和感なくうち解けていたように思えた。オーディエンスも好意的に受け入れていたようだ。途中、あんまり寒いので、やよいさんがSRF謹製オリジナルブランケットを購入してきた。パーカーより安かったのだ。一緒に膝に掛けさせてもらった。交代で夕食を買いに行ったり、コーヒーを飲みに行ったりして、夜のTFKまで体力を温存した。今にして思うと、この行動は正解だったと思う。

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どうやって傘を持ち込んだのか教えを請いたいほどの大雨の中、Gotthardを楽しむ皆様。

6月8日の他のバンドのPhoto(fotolifeが開きます)

 Gotthardの演奏が終わり、そういえば、TFKが演奏するSweden Stageをまだ見ていなかったのに気が付いた。まず位置を確認しにいこうよ、ということでテントを出て、ゲート方面に歩いていった。あぁここか、とSweden Stageを見ると、ステージ上にサウスポーのギタリストの姿が見えた。あれ、Hasseだよね?ちょうどTFKがサウンドチェックを始めたところだった。気が付くと、Pさん達も様子を観に来ていた。GöteborgからDさん、OsbyからJさんも来ていた。二人とも、地元でTFKのライブを主催した強者だ。もーみんなどれだけTFKが好きなんですか。そのうち雨も上がって、雲間から青空が見えてきた。西の低い空から夕陽も差している。「おぉ、Piece of the Sky!」とか「I am in the Sun!」とか騒ぐわれらTFKファン達。バンドの復帰が嬉しかったのと、天気が良くなってきたのとで、妙な興奮状態に陥っていた(^_^;)。それに気が付いたHasseが、空を見て「晴れたね!」というジェスチャーを我々に送ってくれた。最後の最後で晴れてくれて、本当に良かったよ。

 ステージ上では、ファンの前に初披露のFelix Lerhmannがバシバシドラムを叩いている。聞き覚えのある曲にも、ガンガンおかずを入れていく姿は頼もしい。背格好と帽子がなんとなくZoltanを彷彿させるものがあったが、他の人達もそう思っていたらしい。Tomasはケーブルを交換したり、キーボードをアレコレいじったりして、なかなか音を出さなかった。調子悪いのかな?

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こういう姿を見ると、さすがに軽く興奮状態

 30分くらいでチェックが終了。メンバー達は奥に引っ込んでいったけど、私たち日本人チームはステージ前に居残った。だって背が低いんだもん。隣のZeppelin StageからはPentagram、Festival StageからThe Darknessの演奏が始まったのが聞こえてきた。どっちも観たかったけど、TFKが一番大事だ。

(TFK Off-stage fotolifeが開きます)

次からlive reviewです。