【2015】ぬむるす古都周遊記 5日目

5月11日(日)晴れ

 本日も8時に起床。朝食、身支度の後、再びネットとコーヒーを求めて中央駅へ。今日はEspresso Houseで、やたらでかいマグカップにたっぷりのカフェラテとともにネット三昧。すっかり私もSNS依存症だよ(苦笑)。しぶからメールが来ており、iPhoneの件でお怒りなのかと思いきや、私が帰国する13日に、台風がやって来るというお知らせ。えーー・・・でも、今回の旅行は、土壇場で天気が回復してるから、きっと大丈夫!(本当か?)

 本日はやよいさんと別行動。夕方の6時に中央駅で落ち合うことに決め、今日こそ私はGamla Uppsalaのリベンジを果たす。バスの自動販売機は難しいので、人力に頼ることにした。中央駅にあるULのカウンターへ行き、片道チケットを購入。27SEKなり。バス乗り場も教えてもらった。

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Valsala torg Line 2 Vaksalagatan上、StorgatanとSalagatanの間

(註:2015年当時、私が使ったバス停はもっと線路寄りだったが、今は画像の位置らしい)

 あらかじめネットで調べてはいたのだけれど、これはわかりにくい。駅から離れている上、ちょうど道路が線路をくぐるために潜っている箇所に、隠れるようにバス停があった。2番のKungshögarna行きだ。はじめ、行き先をろくに見ないでバスに乗ってしまい、すぐに気が付いて下車、徒歩で元のバス停に戻った。1時間以内なら乗降自由なので、バスチケットは回収されない。運転手にチケットを見せるだけなのが幸いして、次の正しいバスに乗り直すことができた。一応、2度目は運転手に行き先を確認した(^^;)。

 終点のKungshögarnaまで20分くらい。線路脇の道に降ろされ、そこからは徒歩。Gamla Uppsalaは線路を渡った向こう側なのだが、丁度踏切の遮断機が下りてきた。しかし、待てども待てども電車は来ない。2分くらい待って、赤い電車が通り過ぎ、その後すぐに遮断機が上がった。この差は何だろう?遮断機が下りた後に、誰か取り残されたり転んだ人を救助するための猶予なんだろうか。

 Gamla Uppsalaは神話が生きているように時代から、キリスト教化される12世紀辺りまで、経済や政治の中心地であった場所。現在残っているGamla Uppsala教会の地下には、さらにバイキング時代の建物の痕跡が残っているという。こんもりとした小山はそれぞれ王の古墳と考えられ、実際発掘も行われた。8日に訪ねた「森の火葬場」の丘も、この古墳がモデルと言われている。つまり、スウェーデン人の心の故郷のような場所だ。相変わらず

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ぽかーん

とした眺めが素晴らしい。今回は古墳に登れたし、園内の端っこにある農家(一応展示物らしいが閉まっていた)や、博物館の中を見ることもできた。石器時代からUppsalaの街が今の位置へ移動するまで、人々がこの地でどんな生活をしてきたかを、模型や展示を交えて説明。北欧神話の神様達の紹介に使われている人形の、フレイの表現が最高に笑えたんだけど、写真撮影禁止が残念。今見ることができるGamla Uppsala教会は、実際はもっと大きな建造物だったことが分かった。見た目同じような古墳でも、時代によって埋葬の仕方や山の作り方が違っているらしい。英語の解説もあるので、なんとなく読むことはできた。展示室内の広場では、小学生低学年くらいの子供達が体験学習に来ていて、昔の人々が着ていたような毛皮を着てはしゃいでいた。どこもガキはうるせーなー(笑)。

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Gamla Uppsala教会(右)と鐘楼

 ちょっと疲れてきたので、カフェに入り遅い昼食を摂った。見た目より広い店内で、アンティークな雰囲気で可愛かった。コーヒーのお供にクッキーをサービスしていたんだけど、これも美味。食べ終わった後、店内のトイレを借りようと、入り口とは違うドアを開けると、2階に上る階段があった。そっと上がってみると、宴会ができるようなホールになっていた。いわゆる「スモーガスボード」(日本で言うバイキング形式)の食材を並べる台は、バイキング船を模した形で格好良かった。なにしろカフェの名前はOdinsborg Cafeだ。写真を撮って、そそくさと下に降りた。

Gamla UppsalaのPhoto(fotolifeへ移動します)

 さて、帰りのバスのチケットがどこで買えるんだろう?とりあえず、止まっているバスの運転手に聞いてみたが、

「ここじゃチケット売ってないよ」という答え。知ってるよ。

「でもクレジットカードがあるなら買えるよ」それも知ってるよ。

でも結局売り場が分からなかったので、ここで購入することにした。35SEK。割高じゃないか( ̄△ ̄)。

 中央駅に戻り、8日にはきちんと見られなかったUppsala大聖堂を再訪。椅子に座って、今日の出来事をメモしながら、今回の旅行で会った皆さんに感謝した。こんな遠い地で、自分を歓迎してくれる人々がいるありがたさに泣けてきた(うん、泣きに来てますから)。こんな何度も見に来ているのに、初めてLinneの埋葬場所を確認した。彼が植物の分類学に大きな功績を残したのは有名だが、「The Flower Kings」の名前の由来だというのはわりと最近知った。

 それから、Uppsala大聖堂と道路を挟んで隣にある、古い様式の留めたHelga Trefaldighets教会に寄った。ここに入るのは初めてだ。内装はGamla Uppsala教会と同じ、荒く塗られた漆喰に直に模様を書き込むスタイル。入り口近くで中年男性二人が何か話していたが、こちらにはかまわず話し続けていた。奥では少年がパイプオルガンの練習をしていた。豪華なステンドグラスで飾られた大聖堂とは違う、素朴な味わいがある場所だった。

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Helga Trefaldighets教会

 6時を回る前に中央駅へ行き、やよいさんと落ち合った。旧Uppsala中央駅に作られたレストランStationen(そのまんまね)で、最後の晩餐だ。店舗のすぐ横を電車が通るのだけど、まったく音も振動も伝わってこないのは感心した。4時間ぐらい、何を話していたのか覚えてないけど、とにかく喋り倒して(笑)、宿に戻った。そしてまた12時まで、オタク苦労話をした、とメモ帳に書いてある。本当に、そんなに何を話してたんだろう(^^;)?

 今日のビール:Guiness

5月11日のPhoto(fotolifeへ移動します)

5月12日へ。