【2012】ぬむるす瑞典縦断記 7日目(2)

 なんとか14:11の列車に間に合った。1時間に一本しかないんだな、この列車。BGMはLars Hollmerの「XII Sibirisika Cyclar」夏空が広がるスウェーデンの空によく似合う。

 が。

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どんより

 Märstaを越えた辺りから段々雲が厚くなってきて、Knivsta辺りでは大雨になってきた。Uppsalaに到着する頃には、雲はなくなっていたのだけれど大雨、というとても妙な天気。私、今回はこの街に拒否されてますかね(T_T)。どうしてこっちに来たかというと、Gamla Uppsalaを見たかったのだ。8年前のヲツ旅行で来たんだけれど、少し歩いただけで施設や教会は全然見ていなかった。「地球の歩き方・北欧」と駅前のバスターミナルの情報を照らし合わせて、どうやら115番線に乗ればいいらしいことが分かった。30分待たなくてはいけないが、歩いたらもっと時間が掛かるだろうし、この雨である。大人しくバスを待った。

 しかし、ようやくバスが来て乗ろうとすると「ここで現金は受け取れないんだ。駅の売店でチケット買ってきて。」と乗車拒否される。そんなの知るか!今からチケットを買いに行って、もう一本後のバスに乗っても、見学の時間もないし、6時にStockholmへ帰れなくなってしまう…。

 あっさりと諦めてUppsala大聖堂に向かった。そこでトイレを借りようと思ったのだけど「今日は開けてません」とにべもなく断られる。なんかもう…。

 街中のÅhlensにでも行って借りようかと思ったが、今日は国民の日*1で、開いていない店も多い。ふと、裏にあるUppsala大学を思い出した。扉さえ開いていれば、トイレにも入れるはずだ。

 開いてた\(^O^)/

 トイレをすまして、大学ホールをグルッと見て歩いた。前回来た時は、教会の会議か何かをやっていて、あまりゆっくり見られなかったのだ。それから大聖堂に戻った。このころには雨も上がって、やっとUppsalaに迎え入れられた感じがした。ここも国民の日のためのミサが夕方5時から行われる予定だったが、それまでは一般にも開放していた。オルガン奏者がずっと演奏していてくれたのもなかなか良かった。賛美歌だけではなくて、ポピュラーな曲をアレンジしたものも演奏していたような気がする。粋だね。

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足も結構忙しい

 Umeåの教会を出た後は、自分のネガティヴな気持ちが扉を開けてワッと出てきてしまったが、Uppsala大聖堂では、どちらかというと感謝の念みたいなものがどっと湧き上がってきて、またハラハラと泣いてしまう。もういいや、私はいつもここに泣きに来るんだ。きっとそうなんだ。

 小腹がすいたので、Uppsala駅のキオスクで水とチョコバーを買って、チョコを全部食べてから、帰りの電車が出るホームへ行った。

 あれ、違うホームに汽車が停まっているではないか!Uppsala中央駅の横に、Uppsala Östrastationという、ホームだけの小さい駅がある。ここからLennaまで、5月末から9月中旬までの日曜日限定で、蒸気機関車が運行するのだ。この日は水曜日だったが、国民の日で特別に出てきたんだろうか?なにしろレアな機関車を見つけて、「撮り鉄」でもないのに大興奮。はしゃいで写真を撮っていると、通りすがりのおじさんに微笑まれた。

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小さい子供達もしげしげと見学していた

 Stockholmに戻り、やよいさんと無事落ち合うことが出来た。ここで特にすることもないので、Åhlensの地下にある食品売り場で夕飯を買って、宿で食べることにした。また「Criminal Minds」を見て(笑)就寝。

6月6日のPhoto(fotolifeが開きます)

6月7日へ。

*1:意外と新しい祝日だったらしい。

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