【2015】ぬむるす古都周遊記 2日目(1)

5月8日(金)曇りのち晴れ

 朝方4時半頃、一度目が覚める。特にやることはないので二度寝

 8時頃、もそもそと起きる。朝食のための飲み物が欲しいと思い、共同の台所へ行く。その辺にあったポットから適当にコーヒーをもらった。すると「あなたが使えるティーバッグは向こうにあるよ」と従業員に怒られた。コーヒーは朝食のチケットを購入した人達しか飲めない物。台所の隅の方に、素泊まり客用のくしゃくしゃになったティーバッグがあった。わからんよこんなの・・・。注いだコーヒーは捨てるのももったいなかったので、そのまま飲んだ(^^;)。朝食分の追加料金を取られるかと思ったけど、そこまで追及されなかった。

 朝食を食べて、髪を整えたり身支度をして、ジーンズの尻ポケットに突っ込んでいたiPhoneを出した時、顔面蒼白になった。飛行機モードが解除されてTelia接続になってる!!!Teliaはスウェーデンの大手電話会社。この宿はフリーwifiが提供されていたので、ちょこちょこ繋いでいたのだけど、画面をオフしないで、適当にポケットに突っ込んだのが悪かったらしい。うわぁ…。旅行が終わった後の請求が怖い・・・。飛行機モードに戻し、softbankのサイトにアクセスして、海外でネットに接続した場合の値段を調べた。ローミング代で1時間3,600円くらい。海外への電話接続代は、実際電話をした経験上5,000円くらいか。飛行機モードが外れていた間は、Facebookを見たりメールを送ったりしていないから、最悪10,000円くらいの請求だ、大丈夫・・・

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 胃が痛い_| ̄|○

 (後日談:請求額は500円でした(笑)。やはり何も送信・受信をしてなかったのが幸いしたみたいです。)

 10時頃にチェックアウト。宿を予約したサイトのクチコミで、荷物を預かってくれるという話を読んだので、頼んでみると「1日30SEKだけど」といわれる。半日でも数時間でも変わらないらしい。有料ならいいやと思い、預けずに駅に向かった。さて、Stockholm中央駅のロッカーは24時間で70SEKだった(^^;)。どうせ今日はUppsalaへ電車で移動だから、と開き直ってロッカーに預けた。ちなみにこれは小さいサイズの値段で、大きいサイズだともっと高い。鍵はピンコードを入力して開けるタイプなので、入金後に印字される紙を忘れずに、なくさずに。

 中央駅にあるヴィジターセンターで乗り物1日券(115SEK)を購入して、いざ地下鉄へ。おなじみ森の火葬場へ向かう。今回で3回目。駅からの道を右に曲がり、巨大な十字架と芝生が広がる空間が目に飛び込んでくると、途端に違う世界へ連れて行かれる。ここから先は死者達の静寂が支配する。

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森の火葬場 入り口の標識

 共同墓地の真ん中にあるヴィジター・センターで、他の観光客(おそらく南欧方面から)に声を掛けられた。彼らはグレタ・ガルボのお墓を探しているのだが、センターが閉まっているので困っているようだった。グレタ・ガルボの話は私も初耳だったので、「すいません、知りません」と答えるしかなかった。(彼女のwikiには、たしかにこの墓地に埋葬されていると書かれていた。)

 森の火葬場のPhoto(fotolifeへ移動します)

 1時間ほど墓地内を散策し、中央駅まで戻り、Sergel広場まで行った。2010年に来た時に立ち寄ったカフェで昼食を摂ろうと思っていたのだけど、残念ながら閉店してブティックになってしまったらしい。広場付近をウロウロして、私でも注文できそうなカフェを見つけたのでトライしてみた。Kafferepetという名前で、ちょうどÅhlensの道路を挟んで向かい、St.Klara教会のすぐ近くだ。入って、並べられているケーキやサンドウィッチを取り、コーヒーはカップだけもってレジへ。会計を済ませた後は2階に上がる。階段近くのコーヒーサーバーから自分でコーヒーを注ぐ。おかわり自由かは分からなかった。
 サンドウィッチとスウェーデンのかわいい焼き菓子、マサリーンを頬張りながら、次の目的地までの行き方を、地図やガイドブックをテーブル一杯に広げて検討。家族連れや女性客が多く、店内はあまり危険な感じはしなかった。財布をテーブルに出しっぱなしとか、カバンを置きっぱなしでトイレに行くとか、余りに無防備だったら分からないけど。

 次はDjurgården島にあるABBAミュージアムに向かった。Sergel広場に戻り、更に駅とは反対方向に歩くと、トラム乗り場がある。そこからSkansen方面へ向かうトラムに乗った。前回見学したヴァーサ号博物館北方民族博物館を通り過ぎ、遊園地Gröna Lundの近くに、ABBAミュージアムがあった。同じ建物にSwedish Music Hall of Fameという、国内のポピュラー音楽の博物館も併設されていた。

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蝋人形もあるよ

 驚いたのは、入場料(195+20SEK)もお土産の精算も、すべてクレジットカードのみ受けつけるというシステム。現金しか持っていない人は、同じ建物にあるMelody Hotelプリペイドカードを買ってね、とのこと。この国はペットボトル1本でも気軽にカード精算をするところだけど、「現金お断り」というのはどうかしてると思った(^^;)。ちなみに、ネットで前売り券を買っておくと、ちょっと安く上がる。日本語の音声解説をレンタルできるので、じっくりABBAの世界に浸りたい人は借りてみると良いと思う。

(追記:ABBAのメンバーBjörn Ulvaeusがキャッシュレス運動を推しているようです。彼の息子の家に強盗が入ったことがきっかけだったとか。以下のリンクを参照)

messe.nikkei.co.jp

続きます。