異次元に行ってきた (2)
つしまみれは去年、うしろ前さかさ族 のネット配信「ニュー・スポーツ・オンライン・セミナー」で知ったバンドで、その時に流れた「絶対☆ダイジョーブ」が強烈に不気味だったので、興味を持ちました。
その後amazon musicでも他の曲を聴き、ベスト盤も買ってますます興味が増大しました。パンクが基本ながら、とてもアレンジの幅が広い。配信ライブを観て、演奏力も安定してることもわかりました。なにせ活動歴20年以上のベテランバンド。ナンセンスな歌詞も、ぐっとくるラブソングも両方書ける。あと、なんといってもVo./G.のまりちゃんの声が好きなんですよ。可愛いけど芯の通った強い声。キュートな声も、凜とした声も出せるし、狂気を感じさせる歌い方もできる表現力の広さも魅力です。「いつかライブを観たいなぁ・・・しかし・・・コロナのバカ・・・」と思ってました。
そういうことで、去年このライブが告知されたときは行く気満々でした。栃木市は茨城県からほど近く、東京に出るのに比べれば、移動時間が短いし、人は絶対多くない(^^;)。年が明けて、コロナ感染者があからさまに増えてきたので少し悩みました。今後またしばらく、オミクロン株のせいでライブは観に行けなくなるだろうと予想し、思い切って行きました。
行って良かったー!ライブ序盤はチューニングの狂いや機材の不備がありましたが、酒やつまみや食べ物をテーマにした曲を畳みかけるように演奏。まりちゃんの早口歌唱も圧巻。
去年発売されたアルバム「酒まみれ」からの曲”Vodka War”の時には、まりちゃんとベースのやよい先生が、コサックダンスの脚の動きをやりながら、曲を完奏するという無茶をやりました。「この人達そんなことしなくても面白いのに・・・プロや・・・」と惚れ直しました。
ドラムのまいこちゃんはニコニコしながら、キレもあるドラムをバシバシ披露。中盤ではイワシカちゃんも登場し、超ロングバージョンの「岩下の新生姜の唄」を演奏しました。あまりに長かったので、イワシカちゃんの中の人が大変そうでしたが、とても盛り上がりました。
”SHOT YOU"の歌詞、「やっぱり音楽に救われたい、やっぱり音楽で救いたい」って泣けちゃうよ。最後はアマビエ連呼の”疫病退散ソング”で締めくくりました。
ライブの写真:
2. THE 給料日
3. あぶくたった
4. Beer
5. SAKE
6. Vodka War
7. 岩下の新生姜の唄
8. なめろう
9. 言いなりジンジャーエール
10. Love Love Love La
11. LUCKY
12. 桃の節句する
13. 海苔
14. I Am A Wine
15. Give Me Whiskey
16. SHOT YOU
17. アナーキーモーニング
18. タイムラグ
19. スピーディーワンダー
<encore>
20. 疫病退散ソング
今回、会場で大変持つのが恥ずかしい色と形の、新生姜型のライトが配られました。このミュージアムでライブをやるときは、毎回配られる物みたいです。電池切れてましたけど(^^;)。しかしながら、声が出せないこのご時世で、なかなか使えるアイテムだと思いました。曲によって縦に激しく振ったり、横に可愛く振ったり、観客の気持ちを表現するのにとてもいいと思います。
海外アーティストの来日がままならない今日、国内で夢中になれそうなバンドが見つかったことは本当に福音です。プログレ方面では、曇ヶ原とかバスクのスポーツなど、若くて面白いバンドが出てきたので、なんとか持ちそうです。
でも、本当は海外へライブを観に行きたい・・・(゚´Д`゚)!
(2002年1月14日に書き上げた文章に修正を加えたものです)