【2004】ぬむるす花王巡礼旅行記 4日目 (1)

5月28日 晴れ時々曇り、にわか雨

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ユースホステルの入り口

 8時前に起床。ユースホステルの食堂に行くと、すでにJさんは朝食を食べ終わって、コーヒーで一服をしているところだった。Osbyはとても淡々とした演奏で、昨日のライブはヘンだったけどノリが良かったなど、ライブの話で盛り上がる。やよいさんがTFKのサウンドエンジニアPetrusさんから聞いた話では、Göteborgの会場の機材は古くて、音作りにものすごく苦労したらしいのだが、そんなことは微塵も感じさせない音響だった。メンバー達も会場のノリが良くてとても満足していたみたいだったからビックリ。Jさんは私が専業主婦で、旦那を置いて一人でスウェーデンまで観に来ていることに驚いていた(<それが普通の反応)。そして「食費を操作して、またお金を貯めてライブに来れるよ」とイケナイ知恵を授けてくれた。

 10時前にGさんが宿泊する別のホテルの到着し、携帯で呼び出してみたが、みんなの予想通り起きていなかった(汗)。彼はライブを録音した日、必ずその夜に録音を確認するらしく、今日も朝の4時近くまでMDを聴いていたらしい。ある意味、期待を裏切らない人だ。

 次の公演地・Nyköping(ニーシェーピング)はスウェーデン東海岸にある、Stockholmから南にある都市で、西海岸のGöteborgからはスウェーデンを横断する形になる。6時間かけてのんびり平均100km/hで目的地へ向かう予定。

 JさんはHughes Turner Projectの2004年春のツアーをドイツで観ていて、JJ Marshと少し話したそうだ。ステージでは、黒い衣装で髪がパヤパヤ拡がっていて、ストラトを持っているからRitchie Blackmoreみたいなルックスだったけど、彼のプレイはもっといろんな要素が含まれているし、とてもフレンドリーな性格だった、と様子を教えてくれた(^_^)。

 途中、Jさんの希望で大きい湖(おそらくVättern湖)で休憩。私とやよいさんは昼食替わりにアイスを食べ、Jさんは子供達のお土産に精巧な船の模型(組み立て式)を買っていた。Gさんは時々起きて話もするが、やはり眠そう。

 Nyköpingの駅周辺になって、雨が降り出してきた。少し迷いながらようやく今日の宿Hotel Wiktriaに到着。可愛いレセプションに可愛い食堂。そして画期的なシャワーブース。

 

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通常の状態:シャワーヘッドをそのまま水道蛇口として代用

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シャワーを浴びるときは洗面台をスライドさせて、場所を確保。
究極の省スペースユニット(約半坪)

 荷物をほどいて、長時間のドライブで疲れたJさんとネムネムなGさんは宿で仮眠をとり、我々2人はチケットを引き取りに会場のNyköping Theaterへ行くことにした。本当に歩いてすぐ、公園の中に立つ可愛らしい劇場を見つけた。ら、らぶり~。

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Nyköping Theater

 裏手にはツアーバスが停まっていた。コレも撮影しようとバスに近寄った時、劇場横の窓辺にRoineの姿を発見。どうやら海外のファンクラブ・World of Adventure (WOA)のインタビューを受けているようだった。盗撮しようとしたが、気付かれてしまい諦める(<バカ)。

 バスの写真を撮っていると、今回のコンサートのオーガナイザーの一人、Pさんに出会った。やよいさんとは顔なじみのようで、さっそく挨拶。ついでにサウンドチェックを見せてもらえることになった。ラッキー!

 裏手から階段を登るとすぐHasse Fと遭遇。Tシャツに赤いジャージ、ジーンズ、とてもラフなスタイル。明るい場所で観ると目元に結構シワがあるなぁとかどうでもいいことは覚えているんだけど、話した内容は覚えていない(<だめじゃん)。

 ステージでは、ZoltanがHasse Bの、Danielが自分のパーカッションキットやギターのサウンドチェックをしていた。Jonasが弾くウォームアップのフレーズに合わせてDanielや後から来たTomasが妙な音を重ねたり、Zoltanがベースで"The Truth..."を弾いたり(コレが結構うまい)、終始笑いが絶えない面々。TomasがEuropeの"Final Countdown"を弾いた時に「Hasse F、歌えー!」と本気で思ったことはココだけの話だ。最後にRoineが出てきてバンド全体のサウンドチェックになった。

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リハのPhoto見たい?

 見物してる最中、やよいさんがステージ下の空間にカメラを落としてしまった。ステージをばらさないと取り出せないらしく、ツアーマネージャーのRobさんにライブ終了後に取ってもらうようお願いして、我々は劇場のチケット売場でチケットを引き取り(もう一人のオーガナイザーCさんと、Pさんの奥様もお手伝いしていた)、買い物がてら街をフラフラ。 テーマパークの中のような可愛らしくてきれいな街だ。絵葉書やレンズ付フィルムなどを買って、一度宿に戻る。

 Gさんは部屋のドア全開のまま爆睡していたので(^^;)、置き手紙を残し、Jさんとやよいさん、私の3人で劇場前のバーで夕食を食べることにした。店内で偶然TFK仲間のRさんに出会った。彼は今日一日だけの参戦で、翌日早朝のフライトでイギリスに帰るそうだ。バ・・・いや、働く音楽ファンの鑑のような人だ。ちなみにTFKファンのライブ参戦における移動時間最長記録はGさん、移動距離最長記録は私が持ってるらしい・・・。

 Jさんが言うには、ドイツ人にとってスウェーデン語は聞くより字を見た方が理解し易いという。メニューを見て「これは○○、これは●●だ」と解読してくれたが、いくつかは推理不可能らしく、ワタクシ持参のスウェーデン会話集が活躍。今日来られなかったファン仲間に絵葉書を出そうと寄せ書きをし(私は日本語で書けと言われたので、できるだけ漢字を交えて書いた)、Gさんはまだ来ないねぇとか、先程見たサウンドチェックの様子をJさんに話しつつ時間を潰した。

 

続きます。