【2019】ぬむるす瑞典狂騒詩 5日目（2）
1時間ほど中を見学し、外側の写真も撮って、ここでOlaとお別れです。まだ機材の片付けがあるようでした。それからHasseにUppsala中央駅まで送ってもらいました。この間、長年疑問に思っていたことをHasseに質問しました。
「どうやって作曲してるの？ギターと紙と鉛筆？それともPC？」
失礼ながら、この人がPCソフトを使って作曲してるイメージが浮かびませんでした。せいぜいカセットMTR（マルチ・トラック・レコーダー）かなぁと。想像通り、ギターと紙でした。思い浮かんだアイデアはiPhoneに録音。完成品は頭の中にあって、どう弾いて欲しいかHFMCのメンバー達に口頭で伝えるんだそうです。ギターは弾けるし、おそらくキーボードでもメロディラインは弾けるでしょう。元々ドラムを叩いていたので、簡単なリズムパターンは実演できるとしても、細かいニュアンスはどうしてるのかなぁ、向こう任せなのかな。1st「Future Past」を制作している頃は、他のメンバーは本当に、Hasseが言う通りに演奏してたそうなんですが、今年出たアルバム「Parallel Life」では、他のメンバーも積極的にアイデアを出してきたそうです。
「最近はPCで作曲する人が多いよね。カット＆ペーストで」と話を向けると、「Banks of Eden」の話が出てきました。Roineは（記憶によれば）キーボードやPCを使って作曲をしますが、「Banks of Eden」のレコーディングの時、何かの曲では「カット＆ペースト」で20種類のバリエーションがあったとか。これって良いのか悪いのか分からないですね。精密さを求めるなら便利ですが、曲のグルーヴを捕まえたいなら、逆に流れを破壊しかねない、と個人的には思いました。知らんけど。
もう少し話を聞きたかったのですが、中央駅に到着してしまいました。この後Hasseは新しいパスポートを取りに行かなければいけないとか。それがないと来日できませんね(^^;)。来年日本で会おう！と言ってお別れしました。
中央駅のカフェでコーヒーとマサリン（スウェーデンの小さなケーキ）を頼み、しばし放心。
・・・
・・・
・・・
あ。これがロスってやつか(´;ω;`)
泣いてる場合ではないのです。先程Vimusや車の中で聞いた話を、忘れないうちに急いでメモに書き込みました。
一通り書き出して、あれこれ思い出していると、やっぱり泣きたくなったので、Uppsala大聖堂へ向かいました。あそこには毎回泣きに行ってるのだ。そんな道すがら、あるカフェのショーウインドに、私はヤバイものを見つけてしまいました。
äpplesamla（アップルセムラ）
本来年が明けてから出回るセムラが、なぜこの時期にあるのは問わない。これは「スウェーデンでセムラを食べる」というささやかな夢を叶えるチャンスではないですか！！お店の開店時間をチェックし、大聖堂へ行って、帰って来る途中に寄っても、間に合う時間だと分かりました。とりあえず大聖堂へ向かいます。
なんと閉まっていました。○|￣|＿ 6時まで開いてるはずじゃないの？（この時夕方5時くらい）切ない・・・この感情をどこへ持っていけば・・・。仕方ないので、先程のカフェLandingsに戻ることにしました。実はこのカフェ、2015年にも「夏でもセムラ…Somla!」(sommar（夏）＋semla)と、5月にしれっとセムラを売ってたお店なんですよね。その時はホテルへ向かっている途中で、「後で食べに来よう」と思いましたが、結局食べるチャンスがありませんでした。さぁ！今買わなければいつ買うの？！
わーい。
でかい（汗）。
マンデルマッサ（アーモンドパウダーと砂糖を混ぜたペースト）にシナモン&りんごのコンポート、カルダモンの風味がしっかりしたバン。完璧です。しかしでかすぎて、食べるの大変です。IKEAで買えるセムラの3倍くらいあるんじゃないでしょうか。
ちなみに、カフェからホステルに帰るまで、夕暮れのメイン通りを歩きましたが、ショーウィンド以外が本当に暗いのですよ。東京の繁華街は明るすぎると思うけど、これはいくら何でも暗くないか。みんなお家大好きになる気持ちが分かる気がします。さっさと暖かいお家に帰って、ゆったり夜を過ごすんだろうな。街まで車で来るような人は、お酒が飲めないしね。
セムラを食べ終わって7時くらい。時間が有り余っているので、再びHappy Duck Barを覗きに行ってみましたが、誰もいないのでそのまま帰ってきてしまいました。マジ大丈夫かな(^^;)？
本日のビール：Flat Tire 。例によって低アルコールだけど、一番まともかもしれない。
