【2010】ぬむるすウプサラ放浪記  4日目(1)

10月28日(木)曇り

 7時半に起床。フロントにドライヤーを借りに行ったついでにネットをチェック。朝食は、ミネストローネ(ミニパスタ入り)と青リンゴ。これは正に朝食向け。

 今日はGamla Uppsalaへ行くのは止めて、Hasseが住んでいるKnivstaへ行って、HFMCがフォトセッションをしたValloxen湖を見に行くことにした。完全に怪しくてイタイ人である。ストーカー一歩手前である。でもローカルな電車に乗ってみたかったし、こんな私個人にしか意味がないところ、一人旅じゃなきゃ行けないから大目に見てやって(^^;)。

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Valloxen湖にてフォトセッション

 Uppsala駅にはSJ(Statens Järnvägar)とUL(Uppsala Lokaltrafik)の二つの窓口がある。人がいる窓口もあるけど、カードがあれば自動販売機で切符を購入できる。英語の案内もあるので安心だ。発車時間と運賃を比べて、SJの方が都合が良かったので、そちらで購入。該当のホームに登って、電車が入ってくるのを待った。

 スウェーデン人には「車体をきれいにする」という考えはないらしい。車体が古いのはともかく、窓が薄汚れているので、中が薄暗くて、外の風景がくもって見える。面白いのは、座席が右列と左列で、向いている方向が違っていたこと。風景を楽しむなら進行方向に対して背中を向けるのがよいので、そんな席を選んだ。ゴトゴトと揺られて、10分ほどでKnivstaに到着。

 

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なんもねー

 見事に何にもない。駅舎どころか、ホームに屋根さえない。でも、"Above"の二番の歌詞に出てくる「電車が去って、ホームに一人立つ」みたいな情景には、ぴったりなロケーションだと思った。線路の横に建っていた、昔の駅舎らしき建物の写真を撮って、とりあえず表に出てみた。

 線路横にある案内板によると、Apoteksvägenをまっすぐ行くと湖に辿り着くらしいが、その道を通り過ぎてしまったようだ。あらら。違うルート、湖の名前が付いたValloxenvägenをひたすら東へ進んでいく。そのうち山の中の別荘地を歩いているような錯覚に陥ってきた。でもここ、フツーに人が住んでいる所なんだよね。冬に雪が降ったら本当に寒そうだなぁ。熊とかイノシシが出てもおかしくなさそうな道(リスはいた)を20分くらい歩いて、ようやく水が見えてきた。

 

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やっぱりなんもねー

 私が今居るところは、どうやら湖水浴場になっているところらしい。船が何艘か泊まっているが、人影は全くない。水は透き通っていて、聞こえてくるのは鳥の鳴き声ばかり。きっと夏だったら、家族連れで賑わっている所なんだろうね。桟橋の先にある椅子に座って、しばし休憩。

 

 あぁ、この先私、どうするんだろう・・・。
 だって、スウェーデンでやりたいことを一挙にふたつ叶えてしまったんだもの。つまり、この先の目標がなくなってしまった。旅行が終わるまでは気が張ってると思うけど、帰ったら廃人になってそう・・・。どうすんだ、私。

 

 岸に戻って、水を触ってみた。とても冷たかった。桟橋から落ちたら命はないな(^^;)

 冷えてきたので、帰ることにした。来た時とは違う道を選んだのだが、帰り道(Apoteksvägen)の方がメインストリートだったようで、ピザ屋とかインテリアショップが並んでいた。といっても、小金原団地を歩いてるみたいだなぁ(ものすごいローカルネタ)。駅近くにスポーツジムを見つけ「Hasseが通ってるジムってここかしら、うへへへ」と、ニヤついたりするのは、人間として間違っていると思います。ホームの周りや踏切の写真も撮ってみた。鉄ちゃんばりにSJの列車も撮ってみた。しかし、駅舎がないことはさっきも書いたが、どこで切符を買ったらいいのかさっぱり分からない。ApoteksvägenにUppsala駅行きのバスが止まっているのを見つけたので、それに乗ることにした。やはり窓が汚くて、風景を楽しむどころではない。途中、馬の牧場を見かけたが、お馬さん達はみんな服を着ていた。馬も寒いんだなぁ。40分ほどガタガタと揺られて、Uppsala中央駅に到着。駅のカフェでBiskvieというチョコ団子みたいなケーキを注文した。こ、これは美味しかったけど、ちょっと量が多かった(汗)。

続きます。