【2012】ぬむるす瑞典縦断記 9日目(4)

 
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 再びRoineのMC(ツアーの宣伝だったと思う)とメンバー紹介。そして皆さんお待ちかねの"I am the Sun"だ。
 この曲、Felixは前からどう自分なりに変えて叩くかを考えてきたような気がした。きちんとキメのフレーズがあったから。繊細に積み重ねられた各パートのフレーズと、その後のヘヴィなリフ(こういう展開は、HFMCに影響が出ていると思う)。観客は大ノリにノっていた。私としぶは時々「TFKはストーナーだよね」とふざけて言うんだけど(笑)、この曲は特に、ゆったりしたテンポとグルーヴがそう思わせる。Felixが一箇所、派手な間違いをしたのだけど、他のメンバーは何事もなかったように演奏を続けて、Felixがちょっと「てへ」みたいな顔をしていた(笑)。エンディングのギターソロ、Roineの豊かな音色のギターが、すっかり暗くなった会場の星空に響き渡った。注意深くJonasが音を選び、Tomasのシンセが全てを包む。恍惚。素晴らしい。遠くても濡れても寒くても、もうここで全部チャラ。観に来てよかったと心底思った。

set list:

  1. Paradox Hotel
  2. Last Mitute on Earth - In The Eyes of the World
  3. The Truth will Set You Free
  4. Babylon
  5. What If God is Alone
  6. Stardust We Are
  7. There is More to This World
  8. I am the Sun

6月8日のPhoto(flickrへ移動します)

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ありがとーありがとー

 観客から"En gång till"(もう一回)コールが起きたが、メンバー4人がステージで挨拶をしただけで演奏はなかった。Felixが曲を覚える時間があまりなかったのだろう。何でも、この前々日にもウィーンの方で別のライブに出演していたんだとか。

 ライブが終わった後、あまりの嬉しさにDさんとハグし合う我ら(笑)。他の人達も、ステージで機材を片づけているメンバー達に、それぞれの思いを叫んで伝えていた。本当に良かった、戻ってきてくれたんだ!新曲は聴けなかったけど、ファンがみんな聴きたいと思っている曲をやってくれたと思う。良かった、本当に良かった。こればっかり書いてるけど、他に適切な言葉が見つからない。

 ステージ横でしばらくウロウロしていると、ヴァンと、ここから宿へ帰るメンバー達の影が見えた。あれはJonasかな?向こうとこっちは柵で仕切られているので、私たちから向こうへ行くことができない。思い切って「ヨーナス!」と声を掛けるとこっちに来てくれた(^^)。今日の感想をひとしきり言って、あとなぜか柔道用語の話になって(彼が知っている日本語は殆ど柔道用語だから)、ちょっと嬉しい情報もゲットした(残念ながら延期?になったみたいですが)。やよいさんが「Hasseにも挨拶したいから、呼んでもらえるかな?」と聞くと、「もちろん」と言って、Jonasは車の方へ引き返した。

 HasseだけじゃなくてRoineとTomasも来てくれた。

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おつかれさまっす

 バンドが休止したころのRoineとTomasの状態を考えたら、この二人が並んでニコニコしているのを見るのだって奇跡だ。本当にありがとう、素晴らしかった、あなた達を再び見ることが出来て本当に嬉しい。中学生英語でもこれだけ伝えられるぞ。ファンだったら、一度はこのステージを見なくては不幸だ、不幸すぎる。だから「日本でもたくさんのファンがあなた達を待ってるよ!」とは力一杯伝えておいた。Roineはすごく上機嫌で、今日のステージとその反応に満足しているみたいだったし、Tomasもハッピーな感じだった。最後に、Hasseにきちんとお別れを言えてホッとした。前回は多分、これができなくて電車の中で号泣しちゃったんだなぁ。HFMCでの魂を絞り出すような歌唱と、TFKの構築されたハーモニーにのる歌唱は違うけれど、どっちもこの人の一部であり、どっちも私には魅力的なのだとあらためて確認した。また会えたらいいね、会おうね、ありがとう。

 メンバー達を乗せた車が、ステージから去っていった。

 さて、これからKristianstadへ帰るバスを2時間も待たなければいけない。東の空には月が冴え冴えと輝いていた。この寒さに何の苦行なんだろうか。もう大トリのTwisted Sisterを観て暴れるしかないじゃないか(笑)。実際は、屋台でワッフルを買って、それを囓りながら遠目でステージを眺めていただけだけど、それでもオーディエンスの熱い盛り上がりを感じることができた。"I Wanna Rock"とか"SMF"とか、覚えやすくてノリやすい曲が多いから、特にファンではない私たちも、ピコピコと踊って観ていた。実際、動いてないと寒さでダウンしそうだった、というのもあるんだけれど。

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Twisted Sisterのステージ。花火ドバー。素直に楽しかったです

 その後、無事バスに乗ってKristianstadに戻ってこられた。宿に着いたのは3時過ぎ。身体が冷えていたのでシャワーを浴びてから就寝。もう空が明るい…。

6月9日へ。