【2012】ぬむるす瑞典縦断記 8日目

6月7日(木)晴れ

 7時半起床。今日は中央駅から11:14発の列車に乗らなくては行けないので、あんまりのんびりせずに朝食を食べ、パッキング、チェックアウトをした。借りたリネン・タオルは、レセプション横のシュートに入れる仕組みになっていた。宿を出る前にちょっとネットサーフィン。Tomas Bodinが前日の夜に「Sweden Rock Festでミート&グリートがあるよ」と書き込んでいた。時間は書いてあるけど、場所が分からない。行ってから探すか。

 地下鉄で中央駅に出てから(まだストックホルム・カードが有効だった。助かるわー)、SJの11番線で特急列車を待つ。列車はMalmöまで行くようだが、私たちは途中のHässelholmという駅で乗り換え、そして宿があるKristianstadへ行く。電車がくると、ケースに入った小型のペットだけではなく、大型犬を連れて乗る乗客が多いのに気が付いた。こちらの犬はしっかりしつけられているので、すぐ横を通ってもあまり怖くない。

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Stockholm駅にて。ハトよけのトゲトゲは万国共通?

 座席はゆったり広々。自分で日本から持ってきた数独パズルをやって、ちょっと酔った(<バカ)。昼過ぎに食堂車へ行って、ラザニア(電子レンジで温めるタイプ)とビールを購入。お腹に物を入れたら多少気分が良くなった。その後は「火と戯れる女」の続きを読んだ。約4時間でHässelholmに到着。同じようにここで降りた、額に変わった形の十字架のタトゥーをして、ビニール袋の中にバナナを持っていたお兄さんは、きっと私たちと同志に違いない。

 ほどなく、降りてすぐ向かいの線路に、Kristianstadへ行く列車が入ってきた。そのまま車両に乗り込むと、映画館の椅子みたいに跳ね上げ式の座面で驚いた。どうやらベビーカーなどが入りやすいように配慮された車両のようだった。向かいの席には、Guns 'n' RosesのTシャツにGジャンを着た男の子が、メタルTシャツを着た友達と盛り上がっている。彼らも同志に違いない。20分ほどで到着した。

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Kristianstad駅舎

 Kristianstad。発音は「クリカンスタッ」で「カ」にアクセント。なぜstiaが「カ」になるのかは謎だけど、こういう言い方が一番通じた。

 Kristianstad駅から今日の宿までは、歩いて7、8分くらいか。今まで訪れたスウェーデンの街のなかでも、小さい方だな。NyKöpingをちょっと思い出した。かわいいけれど、石畳の上をキャリーをガコガコ引っ張るのはちょっと難儀だった。

 さて、宿らしき建物に着いたが、入り口に張り紙があった。角の入り口から入って、バーの方でチェックインをしてくれとか何とか???ちょっと戸惑っていると、通りすがりのおじさんが「こっちから入るんだよ」と教えてくれた。扉を開けて、階段を上がるとイングリッシュスタイルのスポーツバーだった。本当にここかよ?と、バーに入ってカウンターのおじさんに話しかけると、そのままチェックインの手続きをしてくれた。本当だった(^^;)。

 割り振られた部屋に行って、荷物を置く。天井を見ると、大きな部屋を二つに分けて使っていることがよくわかった。掃除はまずまずしてあるけど、建物全体が古くて、なかなか趣のある空間だった。

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天井の模様が切れているのがおわかりいただけただろうか?

 少し休んでから、また駅に戻った。Copenhagen/Kastrup空港までの切符を買うためである。駅にはバス会社の事務所はあったけど、鉄道会社の事務所はなく、自動発券機で買うしかないようだった。やよいさんがあれこれいじっていたが、どうも乗車する当日にならないと買えないようだった。諦めて、駅近くにあると言われているSweden Rock Festivalへのシャトルバスの乗り場を探すことにした。駅から少し離れたところにバスターミナルがあるが、SRFを示すような立て看板やポスターは何もない。日本だったらくどいくらいに「ここです!」って表示してくれると思うんだけど、国民性だなぁ。6時にここを出発するバスがあるはずなので、それを待ってみたが、来る様子はなかった。
 ちょっと冷えてきたので、駅前の教会を覗いてみた。ステンドグラスを使わない、明るい上部の空間と、木製の長椅子やレンガタイルが重厚な下部の色合いのコントラストが渋かった。祭壇の近くで何人か集まって話をしていたが、そのうち歌の練習が始まった。綺麗なソプラノヴォイスの持ち主は、一見清掃員にしか見えない長髪の兄さんだった。おぉ、なんかいいぜ。

 外に出ると、バスターミナルにSRFのロゴを付けたバスが一台停まっているのを見つけた。

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Sweden Rock Festival行きのバス

 おそらく夕方6時にここを出発するバスだろう。運転手に「明日SRFの会場に行きたいんだけど、チケットはどうしたらいいの?」と聞くと、スウェーデン語で何か返してきた。わからんがな。手振りを見ると、明日ここに来いってことみたいだ。バスの横でウロウロしていた車掌らしきおじさんも、片言英語で同じようなことを言っていた。とにかく前売りチケットはないようだ。なんか釈然としないまま、バスターミナルを離れた。線路沿いに、バス会社の切符売り場らしきカウンターがあったので、そちらでも聞いてみると、ここでは英語で答えが返ってきた。でも「ウチの会社じゃないから分からないけど、多分朝ここに来れば乗れると思うよ」だって。

 明日の朝にならないとわからないってことだな。不安だ…。

 それから街をブラブラして、新たな毛糸屋を発見しつつ、夕飯を食べるためにバーレストランに入った。明日は体力勝負なので、きちんとしたものを食べようってことだ。私はエビのサラダ(半端ないエビの量だった)、やよいさんはステーキを注文。なかなかおいしかった。宿の帰る前に、駅前のキオスクで電池と水を買った。ちょっと風邪気味なので、今日は早めにシャワーを浴びて寝よう。ここのシャワー室は、お湯が出るのに時間が掛かったけど、勝手に明かりが消えたりしないので良かった(^^;)。

 ところで、さっきからTVで流れているアクションドラマが凄すぎるんですけど、なんだこれ?「トランスポーター」だったみたいです。

6月7日のPhoto(fotolifeが開きます)

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