【2012】ぬむるす瑞典縦断記 6日目

6月5日(火)晴れのち雨、そして晴れ

 今日はSkansen観光しか予定になかった。次の日もヴァーサ号博物館などによる予定だったので、宿のレセプションでストックホルムカード48時間券(当時625SEK)を購入した*1ストックホルムカードは、市内の乗り物や博物館見学が無料、あるいは割引で楽しめるというもの。使ってみて分かったが、フェリーは半額割引で、博物館の類については無料なのは1回きり。次は有料と言われた。いっぱい移動したいけど博物館や美術館には興味がない人は、SL(Stockholms Lokaltrafik)の乗り放題パスを買うのが正解。カードの後ろに名前を書いて、初めて使う場所(駅とか博物館とか)で使用開始時間を書き込んでもらわなければいけない。

 今日は天気も良さそうだし、SkansenがあるDjurgåden島までフェリーが出てるらしいですよ、じゃあそれ乗ってみよう。

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湖からStockholmの街を眺める

  Gamla Stanで下車、駅前広場から湖に向かって南下していくと、何艘かボートが止まっているのが見えた。Djurgåden行きのフェリーはどれだろう、とウロウロしていると、陽気なおっちゃんの客引きにあってしまった。Hop-On Hop-Offという観光会社が運行しているボートだった(1日券100SEKのところを50SEKに割引)。特にボッタクリ会社ではないようだが、観光船なので、まっすぐDjurgådenへは向かわずに、王宮やSkeppsholmen島など、あちこち寄り道をしてから、Skansen最寄りの停泊所Gröna Lundに泊まった。これはこれでよかったかも。

 Skansenに来たのは14年ぶり。あんまり変わっていないように見える。とりあえずエスカレーターで一気に山を登り、近くのガラス工房から順番に見て回る。パン屋があって、実際買い食いできるのは知らなかったなぁ。郵便局もあったので、中にいた女性に「ここから日本へ手紙を出せますか?」と聞くと「もちろん」と快い答えが返ってきたので、昨晩に書き上げた絵はがきを出すことにした。1枚12SEKなり。こっちの切手シール式のもあって、水がなくても貼れるのは便利だ。

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昔のファッションに身を包んだ人がウロウロ。昔の人の生活を説明してくれるらしい

 無計画にウロウロ。気が向くままにウロウロ。さすがにおなかが空いてきたので、高い塔Högloftetの足元にある売店で何か食べよう。おお、パンケーキがあるではないか。もちっとした薄いパンケーキに、ベーコンとリンゴンジャム。

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塩味とジャムの甘さが、だんだん癖になってくる

 ここに来る途中から、パラパラと雨が降り始めてはいたのだけど、ベンチに腰を下ろして落ち着いた頃には土砂降りになっていた。1時間半ほど足止めを食らう。

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クジャクも雨宿り

 雨が弱くなった隙を見て、出口を目指した。野外博物館だから、これ以上降られると辛いものがある。途中、軍の(何軍かは分からないが、多分陸軍)バンドが、観客数人しか居ない中で演奏会をしているのを見かけた、ちょっとかわいそうな感じだった。出口にあるSkansen Shopを冷やかしてから、ボートでGamla Stanに戻った。

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Saltsjökvarn かつての製粉工場が、今ホテルとして使われてる、らしい

 Gamla Stanでも、やよいさんが毛糸屋を見たいというので、特に他に目的がない私は、そのままついて行くことにした。1軒目はカジュアルな感じで、クッションやルームシューズなどの小物も売っていた。面白い糸がいっぱいあるなぁ…。2軒目は整然としていて、ちょっとマニアックそうな雰囲気。たしかに、どちらも扱っている糸の傾向は違っていたように見えた。

 その後、Kristianstad行きの切符を買うために中央駅に行くことにした。Gamla Stan駅の近くでドンガンドンガン騒いでいる音と声が響いている。どこかの国のサッカーチームのサポーター集団らしい。構内には警官も何人か配備されていた。彼らはそのまま駅に入ってきて、私たちと同じ方向の電車に乗った。不思議と電車が走っている間は静かだったが(彼らなりのルールがあるのだろう)、中央駅で電車を降りると、まるで修学旅行生のように、また騒ぎながら違う路線に乗り換えていった。欧州のサポーターは規模も迫力が違うな。

 Sergel広場の回りに、大きなデパートÅhlensがあるのを思い出したので、シューズウォーマーがあるかどうか見てみようということになった。Åhlensをグルッと回ったが、そのような商品は見当たらなかった(Mujiがあったのには驚いた)。Åhlensを出ると、近くにClas Ohlsonを発見。ここの店舗はなんと2フロアだったけど(笑)、大型のシューズウォーマーしか見つからなかった。私は少々寒くなってきたので、向かいのH&Mで長袖のカットソーを購入した。日本の9号(上半身)は、サイズ36位が良いようだ。ここでやよいさんから、Karmakanicのギタリスト、Krister Jonssonの、服にまつわるおかしなエピソードを聞いて爆笑。いやー、変な人だねぇw。

 それから、あてどなく街をしばらく歩いて、Svea通りにあるフードコートへ行った。自分はパスタ・カルボナーラとコーラを注文。ビールと行きたいところだけど、どこでも簡単に飲める日本と違って、アルコール類は販売免許を持ったお店に行かないと飲めないのだ。でもしかし、暖かい食事は落ち着くなぁ。トイレで先ほど買ったカットソーを着込み、ちょっとマッタリしてから、再び中央駅へ。券売機でKristianstad行きの切符を購入してもらって、地下鉄でHornstull駅に戻った。

 3.5%以下の低アルコール飲料は、コンビニやスーパーで買うことが出来る。ICAで低アルコールビールと水を購入してから、宿に戻った。Lapin Kulta (Fin)の低アルコールビールは悪くないね。またTVをつけて、天気予報を見ようとしたけどやっていなかった。夜には放送しないものなのかな?サッカーの試合中継もやっていて、先ほど出くわした団体はセルビアのサポーターだとわかった。それからまた「Criminal Minds」が始まっちゃって、なんと前後編の前編で終わってしまい、モヤモヤしたまま就寝。

6月5日のPhoto(fotolifeが開きます)

6月6日へ。

*1:ストックホルムカードは2015年に廃止。現在はストックホルム・パスという名前に代わり、適応範囲も変更があり、電車は適応外になったようだ