【2010】ぬむるすウプサラ放浪記  1日目(1)

10月25日(月)小雨

  しぶが会社へ出かけて、ウチで一人になってから出かける準備をしていると、早くもホームシックになってしまった。今までにない感じで嫌だなぁ。成田線に乗り換えても何だかしょんぼりな感じ。今回は現地で誰とも合流することもない、本当の「一人旅」なので、それが不安になっているのかもしれない。あぁ、やだなぁ・・・。なんて考えているうちに成田駅に到着。しかし、駅にアナウンスが鳴り響いていて、ちょっと乗客もざわついている。私はいつも成田空港へ行くときは、特別な特急などを使わず、JRの在来線で行くのだけど、その成田から空港へ行く列車が止まっているようだった。時間には余裕があるけど、いつ列車が来るか分からないので、京成成田駅の方へ向かう。こんなのも初めてだ。

 無事に空港第二ターミナル駅に着き、淡々とチェックイン、両替(スウェーデンはユーロではなく、スウェーデン・クローナです)、現地で会う予定の人へのお土産などを買って、ゲートへ向かった。7月と同じくフィン・エアーなので、フライト中は数独に熱中して退屈することはないだろう。ところで機内食に出てくるポテトサラダは美味しいと思う。

 Helsinkiまでの時間、本当に数独をやりまくって、たまにうとうと寝て、ファンジンのチェックをちょっとだけやって過ごした。後になって、映画チャンネルで「Trick」をやっていたのに気がついた。観れば良かったなぁ。

 さてHelsinki。Vantaa空港には最近来たばかりなので、乗り換え楽勝~♪と思っていたら、どうも雰囲気が違う。前回はパスポートチェックも手荷物検査もなく、英国行きのゲートへ行く事が出来たのだけど、今回はどちらのチェックも受けなければいけないようだった。(後で知ったのだけれど、Helsinkiから英国・トルコ・ロシアへ行くフライトの乗客は、検査を受けなくてもよいらしい。)まずは手荷物検査。特に怪しい物は持ってないけど・・・と、いつものようにトレーに荷物を置いて探知機をくぐると、声を掛けられた。リップスティックや目薬など、細かい液体/クリーム類が引っかかったのだ。確かにあれ、ビニールに入れて100mlまで持ち込み可というのは看板で見ていたけれど、本当にチェックされたのはこれが初めて。その類の物を全部トレーに出して、もう一度X線装置に掛けられた。引っかかっていたのは私だけじゃなかったので、フィンランドでは特別厳格にやってるんだろうなぁと思った。

 そしてパスポートチェック。形式通りの質問と受け答えが終わった後、「君のフライトはもうすぐですから、急いでね」みたいなことを言われて焦る。一応ゲートまで走ったけど、辿り着いたら、他の乗客はゆったりくつろいでいた。何だよぅ。今回はStockholm/Arlanda行きだったけど、1階に降りて、バスに乗って、直接階段で飛行機に乗り込むという冷遇っぷりだった。外に出ると息が白いんですけど。ここに来て「北に来たなぁ」と身体で実感した。 

10月25日の写真fotolifeへ移動します)

 Helsinkiから50分ほどでArlanda空港に到着。羽田ー秋田とそう変わらないのね。フライト時間は短いし、機体も国際便と比べて小さいのだけれど、座席はこっちの方がゆったり広い。窓からちらちら見えるスウェーデンの風景は、雪が降った後のようで、ところどころ白く覆われた部分が見えた。飛行機から降りて、荷物をピックアップする所までけっこう歩かされた上、荷物がなかなか出てこない…。この辺りの壁には、スウェーデン出身の有名人の写真と「Welcome to our hometown」というコピーが打たれたポスターがずらりと貼られていた。学者、アスリート、俳優、デザイナー、本当に様々だけれど、ロックファンとしてはやはりEuropeのポスターが嬉しい(写真右)。20分ほど待たされて、ようやくベルトコンベアが動き始めた。

 

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Europeの皆さん

続きます。