【2010】ぬむるすウプサラ放浪記  2日目(2)

 Perさんにホテルまで送ってもらった後、ちょっと休んでから、Uppsalaの街の中心部へ行った。昨日は暗い夜道を歩いたので、昼間に同じ道を歩くと、また違う印象だ。6年前に比べて人、特に若い人が多い気がするし、若向きのお店が増えたような。とにかくまずは街のシンボル・Uppsala大聖堂。何度見ても美しい建物だと思う。前回来たときは、見学している内にミサが始まってしまい、祭壇の裏側を見ることができなかった。今回はまじまじと見学。新しいパイプオルガンを設置工事中で、心なしか内装が綺麗になっている気がする。ショップも新しくなってたな。日本に比べたらよほどのんびりしていそうなUppsalaも、いろいろ変わっていくのね。Helsinkiで見た二つの教会は古い形が残った様式だったけれど、ここは完全にゴシック様式。やはりステンドグラスが美しい。一回りして、ショップを見ているとき、以前Hollmerさんに頂いた鉄製の天使像とまったく同じ物を見つけて、ボロボロと泣いてしまった・・・。

 30分ほど教会を見てから、教会の真正面にあるグスタヴィアヌム(歴史博物館)に入った。扉はガッチリ閉まっており、目立った看板もないので、よくよく入口横の掲示板を見ないと、そこが博物館だとは気がつかない(^^;)。しかし中は結構面白かった。一言で言えば「英国博物館・ミニチュア版」。ヴァイキング時代の発掘物を始め、国王達が集めた珍しい動物の標本や剥製、宝物、衣装、エジプトの古い棺桶や布地などが所狭しと展示されていた。しかしこの博物館の目玉は、最上階にある人体解剖の講義室だろう。円形劇場のような構造で、中心には木の机が置かれており、昔はこの上に死体を載せ、講義をしながら解剖したんだろう。それを大勢の人が上から眺めていたのか。そう想像すると、床の染み一つを見てもドキッとしてしまう。あと、お子様観覧注意!の奇形児のホルマリン漬けのインパクトはすごかった(汗)。綺麗な物より変な物が好き、と言う人にはお勧め。(撮影禁止だったので写真はないです)

 そのあと街中をフラフラ歩き、CDショップや雑貨等を見て歩く。やはり若い人が多いし(大学の街だから当たり前なんだけど)、時間帯なのか、勤め先から帰ってくきたらしい人々も多く、街はとても賑わっていた。6年前の私のUppsalaの印象は、もっと人が少なくて、渋い街だったんだけれど・・・。あぁそうか、前回街を見て歩いたのが、日曜日だったせいかもしれない。そんな事を考えながらフラフラしているうちに、スーパーを見つけたので、今日の夕食と明日の朝食を買うことにした。サンドウィッチとか、インスタントスープとか、あと小さい青リンゴ。日本のようにサラダを一人分小分けにして売ることはないので野菜が摂りにくいのだけれど、リンゴなら瑞々しく、繊維質も摂れていいだろう。

 

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駅前バスターミナルからすぐ近く

 駅の近くにあるCD店、入ってすぐ右の壁にHFMCのライブ告知のポスターが貼られていて驚いた。他の店にはなかったのに・・・と、CDを見てみると、これまたマニアックな品揃え。値段シールを見たら「Musikörat」を書かれていた。おお!ということは、閉店したと言われていた「Musikörat」が、移転したということだったのですか!でも今もまだHans Lundinが経営しているかどうかは分からなかった。風邪をひいた若いお兄さんが、咳をしながら店番していただけだったから。The Lovin' Spoonfulのベスト盤は気になったんだけれど、結局何も買わずに店を出た。

(2019/4/19追記:咳をしていた兄さんはPeter Ericsonという人で実は若くなかった。残念ながら彼は2016年に急逝し、Öratは閉店したそうだ)

 歩き疲れたので、新しい駅舎にあるオサレなカフェで一服。カフェラテとマサリーン(Mazarin)*1というシンプルな焼き菓子をいただく。ちょっとホッとする。カフェで提供していたパン・食事類を見ると、一人ではもてあましてしまいそうな量だったので、自炊可能な環境は、本当に良かったと思った。

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海外にはもれなく連れて行く同行者の内多よなっち。マサリーンと共に

 それからホテルに帰り、ネットしたり明日の準備をしたり、マッタリ過ごした。夕食はカップスープ(マッシュルーム味)とリンゴ。スープは、ちょっと塩味が強いけれど、キノコ好きには堪らない味とコク。これ、日本でも売ってくれないかなぁ、クノールさん。

10月26日の写真(fotolifeへ移動します)

 

今日のビール:Carlsberg 2.8% 味がない。二度と買わない。

 

10月27日へ

*1:スウェーデン語のzはsと同じ音です