【2004】ぬむるす花王巡礼旅行記 1日目

5月25日 晴れ / 雨

 出勤するしぶと同じ電車に乗り、柏で別れて我孫子まで。そこから成田線に乗り換える。時間的に学生の登校時間と重なっていたのだが、自分が学生の頃と同じ、朴訥とした学生もいれば、仮装大会に行くようなメイクをした女子高生もいるんだなぁ*1。成田に着くと、運良くホームの反対側に成田エアポートが停車していたので、そちらに素早く乗り換え、第2ターミナルで下車。今回はスカンジナビア航空(SAS)を利用する。

 初めて航空券をネットで買ってみたので、チケットを受け取るまで不安だった。指定されたカウンターで航空券を引き取ってやっと一安心。それからSASのカウンターで手荷物を預けてチェックイン。円をスウェーデンクローナ(SEK)に換金していると、搭乗時間までの余裕がなくなってしまったので、ゲートに向かうことにした・・・・・・えらい端っこだなぁ。途中でTFKのコンテナを見かけたので写真を撮ってみた。

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元々は東京フライトキッチン(株)という社名だったらしい

 11:45発Copenhagen行はほぼ定刻通りに出発。

 この飛行機には乗客が6割くらいしか搭乗していなくて、眠くなったら狭いなりにも横に寝ることが出来て助かった。座席間は今まで乗った飛行機の中では広い方だったように感じた。座席に備え付けられた液晶画面はとても綺麗で、ゲームにはソリティアやオセロ、カードゲームだけでなくマインスウィーパーも入っていたのでなかなか楽しめた。食事は特においしいと思わなかったけど、量はちょうど良い。あ、パンは暖かくておいしかった!

 私の座席の近くには日本人母、外国人(おそらく北ヨーロッパ人)父と2人の子供の4人家族が座っていた。クリクリとした瞳の子供達も可愛かったが、お父さんのしゃべり方も可愛くて、子供をあやす時は「ほ~ら、新幹線だよー新幹線。すごいね~。Great Great!!」と日本語と英語のチャンポンで面白かった。おかげで退屈しなくてすんだ。

 定刻より少し早く、16時少し前にCopenhagen/Kastrup空港に到着。手荷物検査、入国審査を受けてゲートを通ると巨大なショッピングモールに出た。なんでもこの空港の免税店はヨーロッパでも最大規模らしい。歩けど歩けど免税店。しかしここはデンマークなので、ユーロかデンマーククローネ(DKK)でしかお買い物ができない。何か少し口にしたかったが、それだけのためにクレジットカードを使ったりDKKに換金するのは面倒だ。雑誌を立ち読みしたりウインドウショッピングを楽しみつつ、機内でもらったチョコレートを食べて時間を過ごした。ところで北方の人だけだろうか、小さなリンゴや洋梨を店で買い、そのまま丸かじりしている人をよく見かけた。新鮮だなぁ。

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手荷物検査と入国審査のゲートの間にあるホール

 Copenhagen発Stockholm/Arlanda空港行の飛行機は少し遅れて、19時前に出発だったが、まだ(日本の)夕方くらいの明るさである。この飛行機は満席だったので、私が予約したすべての路線で、この航路が一番取るのが難しかったかもしれない。5月6月は会議シーズンで、スウェーデンのホテルや飛行機はとても混むらしい。私の隣には日本人2人座っていて、ずっとラグビーの話をしていた。スウェーデンに近づくに連れて雲行きが怪しくなり、空港へ着陸したときには雨が強くなっていた。

 Hasse F様の職場、Arlanda空港(笑)。今頃はツアーバスに乗って初日のOsby(オースビィ)に向かっていると思うので空港には居ないだろうね。手荷物を引き取ってすぐダウンジャケットを引っ張り出した。「さすがに大げさかなぁ」と思ったのだけど、持ってきて正解だった。この頃のStockholmは例年よりも寒く、そのうえ雨が降ったらほとんど日本の3月初旬の気候である。ジャケットを着込んで税関を通り抜けると、すぐ黄色い大きな発券機が目に入った。Stockholmまで直通のArlanda Expressの発券機のようだ。素晴らしいことに発券機のスウェーデン語を解読できたのだけど、イマイチ自信がなくて、人が買っていく様子を観察してから切符を購入した。180SEKとお高いが、早いことは確か。ちなみにクレジットカードも利用できる。でもってパネル上のボタンを押したときの音が可愛い。

 近くのエレベータで地下におり、プラットホームへ。岩盤がむき出しの壁や天井は圧巻。ノーベルはこの硬い岩盤を崩すために、工事の道具としてダイナマイトを発明したという話をふと思い出した。

 列車が外界に出ると、窓の外は霧雨に霞む緑のグラデーション。その緑の隙間から見えるものは土ではなくて岩盤。途中に馬牧場があったりして、すっかり違う世界へ来たなぁ、としみじみする。またスウェーデンに来られたんだ・・・。だんだん背の高いアパートメントやホテルが増えてきた。20分ほどでStockholm中央駅に到着。

 広いStockholm中央駅舎から表に出ると「あ!ココ知ってる!」と頭の中が6年前にグルッと戻ったのがとても不思議な感覚だった。カチカチとせわしない音を立てる信号機も変わっていなかった。このまま以前宿泊したシェラトンまで、地図なしで歩いて行けたと思う。しかし今回のホテルは以前の訪問ではあまり歩かなかった区域にあるので、やはり少し迷子になってしまった。Kungusgartan(クングスガータン)にあるコンサートホールで雨宿りをしながら地図を確認すると、自分が今居る地点からすぐ側にホテルがあることが分かった。

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部屋からHötorgetを見下ろす。うすら明るい夜10時

 Stockholmの宿・Rica City Hotel Kungsgatanはデパートの上にあるので、エレベーターで4階(日本の5階にあたる)まで上ったところに受付がある。怪しい片言英語で無事チェックインを済ませ、カードキーを貰う。私は初めて出会ったシステムなのだが、カードキーを一度差し込まないと客室階に止まることができないようにエレベーターがコントロールされていた。

 先程のコンサートホールとホテルの間にあるHötorget(ヒュートーリエット)広場(に面した部屋。すでに9時を過ぎていたので外食はせず、日本で買ったカロリーメイトを食べながら、ホテルの案内を読んでいた。なんとインターネットができるらしい。試しに再び4階まで降りネットコーナーを覗いてみたが、先客が居たので、今日のところは、おとなしくシャワーを浴びて寝ることにした。コレも初めてだったのだけど、バスタブがないシャワールームだった(以後ずっとバスタブがない生活)。フト鏡に映った自分を見ると右肩が内出血していた。首や肩に湿布を貼って寝たが、別にヘドバンを頑張ったわけではない。

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本日のビール:ハイネケン

次の日へ。

*1:ヤマンバやコギャルブームの山は過ぎたが、まだまだギャル文化が生きてた頃