【2004】ぬむるす花王巡礼旅行記 2日目(1)

5月26日 晴れ、時々くもり/にわか雨

 朝の5時くらいに一度目が醒めた。のどが渇いてしょうがない。ふと思い立ち、ネットコーナーへ行ってしぶや友達にメッセージを送信して、Iceコーナーで氷をもらってから、部屋に戻った。

 今日は一日Stockholmを観光予定。
 8時半再び起床。4階まで降りて、朝食をいただく。ヨーグルトやシリアルの種類が豊富だったのは嬉しいが、相変わらず野菜類はトマト・パプリカ・ズッキーニだけだ。でもチーズがおいしくて幸せ(^^)。窓の外を見ると吹き抜け空間になっていて、見下ろせばエスカレーターやマネキンが目に入った。確かに下はデパートなんだな。

 10時。ホテルの近くを通るSveavägen(スヴェアヴェーゲン)を上って、市立図書館へ向かった。ここは1998年の新婚旅行で訪れた時、夏至蔡の休日にあたって中を見ることができなかったアスプルンド(Gunner Asplund) 設計の図書館だ。朝も早くから学生らしき若者、親子連れ、研究者っぽいおじさんまでいろんな人が来ていた。

 想像していたよりこぢんまりとしていたが、書痴にはたまらない空間だと思った。私も近所にこんなシャレている図書館があったら毎日通ってしまうよ(行ったところで寝てるだけかもしれないが)。円形の部分だけでなく、円外周を囲む箱形エリアのインテリアもとても美しかった。特に手洗い台の水栓の握りは彫刻仕立てだったのには恐れ入った。

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スウェーデン語ではStockholms Stadsbibliotek

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正面

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内部。円形の壁面に沿って本が並ぶ。

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袖廊から中央を見る。

 スウェーデン語が堪能だったら、しばらく本でも読んで和んでいたかったがそうもいかず、30分ほど中をフラフラして外に出た。地下鉄に乗ってGamla Stan(ガムラ・スタン)へ向かう。

 6年ぶりに来たのに何にも変わってないGamla Stan駅前。6年前に入ったカフェもそのままだ。記憶のままに歩いていくとMellotronenがあった。しかしこの辺りはラクガキがひどくて少しガッカリ。開店まで時間があったので王宮の方まで歩くことにした。前回は入らなかった大聖堂 (Storkyrkan)を見学。小教区の中の信者が少なくて経済的に大変だそうで、入場料(5SEK?)を取られてしまったが、中にある美術品はなかなか見事だった。メタルファンなら特に「聖ヨーランと竜」*1という彫刻作品にインスピレーションを刺激されると思う。出口の売店で友人に送るスウェーデンの風景を映した絵葉書と、大聖堂に飾られていた絵画「幻日図」の絵葉書を買って、再びMellotronenへ。

 店内にはいると、早くからマニアな青年が一人CDを漁っていた。店番は店主Stefan Dimle (Paatos, ex-Landberk) 一人。しぶに頼まれたPaatosの7inchシングルとMellowから出ているVDGGのトリビュートアルバムを探したが見つけられず、結局タイトルを書いたメモをStefanに見せた。

私: (紙を見せながら)コレ探してるんですけど
Stefan: ・・・お~Paatos!
(レジ横にあるダンボールからシングルを出しつつ)今日Paatosのニューアルバムのリリースパーティーがあるんだ。このホテルでやるから君も来なさい。コレにはDVDもついている。NTSCだから日本でも観られるよ。(<この辺マニア)コレもそのパーティーで買えるよ。

と、以下の紙を渡された。

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ご案内

 丁寧に地下鉄の駅や通りの名前まで書いてくれたが、これが後の徒労の種になるとは気付くはずもなかった。

 奥の倉庫からVDGGトリビュートも出してもらい、お買い物終了。王宮前の衛兵交替式はまだ始まらないし、駅前のカフェで昼食を食べることにした。

 

続きます。

*1:聖ゲオルグではないかという噂もあるが、当時現地で取得したパンフレットは「聖ヨーラン」と書いてあった