荷物遅延

お久しぶりです。

10月末に行ったスウェーデン旅行記を書く予定ですが、アメリカ旅行についてもう一つ記事を書きます。これが次の旅行準備の伏線になります(^^;)。

8月のアメリカ旅行では、エア・カナダを使い、バンクーバー経由で行きました。乗り換えの時間は2時間もなく、慣れない機械を使ったパスポート審査や、指紋採取(10指全部)などがあって、慌ただしい入国/出国となりました。
 

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バンクーバー空港にはネイティヴアメリカンの装飾が多数飾られていました

アメリカは入国前にESTA(電子渡航認証)の登録が必要なのは有名ですが、カナダもeTA(スペルが違いますがこちらも電子渡航認証)の登録が必要です。今回、カナダには乗り換えでしか入国しませんでしたが、それでも必要でした。

dailyportalz.jp
べつやく れいさんのマンガ。電子渡航認証のトラブルが描かれています。
 
飛行機にはギリギリ滑り込み、なんとかラスベガスへ出発、そして到着。カナダ経由でアメリカに入ると、アメリカで入国審査を受けなくていいので、ちょっと楽です。そして預けた荷物がやってくるのを待ちます。

 

・・・・・・・・・

 

来ないっすね(汗)。

しぶのスーツケースは無事に出てきましたが、私のキャリーバッグが出てこない。「どーしよー・・・」と呆然としていると、同じく荷物が出てこなかったらしき人が「バゲッジクレームのオフィスへ行きましょう、向こうにあるよ」みたいなことを私たちに話しかけてきたので、その人の後に付いていきました。

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飛行機を降りてすぐスロットがあるラスベガス

前の人と係員のやりとりを見て、航空チケットと荷物の預かり証、パスポート、連絡先のホテルとか聞かれることが分かったので、自分たちの番が来た時は、少し落ち着いて対処できました。預かり証の番号で追跡すると、私のカバンはバンクーバーに置き去りにされていたのが分かりました。今回の経路では、カナダ国民とアメリカ国民以外の荷物は厳重にチェックされることになっていて、それで時間を食ってしまったのではないか、と言われました。乗り換えの時間が短かったのも一因だったかもしれません。でもしぶのスーツケースは来たんだよね。不思議。
 
とにかく荷物の所在と、翌日の便でラスベガスに輸送されることは判明し、ちょっと安心しました。キャリーバッグは私たちが泊まるホテル、Excalibur に直接送ってもらうことになりました。係員から遅延証明書をもらい、「ベルデスクとフロントにあなたの名前をちゃんと伝えてね。もし名前が分かってないと、見知らぬ荷物は拒否されることがあるから」と忠告されました。つまり、ホテル予約時にしぶの名前しか登録されていない場合、私名義で荷物が来ても、ホテル側は分からないかも知れない、ということ。ひ~。これ、英語でフロントとかベルデスクに伝えなくちゃいけないの(^^;)?
 
その後もラスベガスの街中へ行くリムジンの乗車場が分からず、右往左往して、予定より2時間近く遅く空港から脱出しました。マッカラン空港、いろいろ不案内すぎる・・・。

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マッカラン空港のあちこちに動物の像がある

事前に英作文をした甲斐あって、ホテルではフロントとベルデスクに事情を説明することができました。どちらにも「Oh...」って同情されました。「荷物が来たら部屋にコールして」と頼んで、部屋に荷物を置いて、すぐ買い物に出ました。私の歯ブラシと換えの下着と寝間着が必要です。

Excaliburは、隣の Luxor 、そのまた隣の Mandalay Bay (Psycho Las Vegasの会場があるホテル)と繋がっています。ケーブルカー*1でも移動できるのですが、この時は駅の場所がよくわからなかったので、徒歩で買い物に行きました。ホテルとホテルの連絡通路がショッピングモールになっていて、この界隈では、前の記事で紹介したような、比較的安いレストランやお店が立ち並んでいます。それでもやはりホテルの一部、歯ブラシに700円払うとは思いませんでした(^^;)。あと意外と探すのに苦労したのは下着。日本のイメージで、ユニクロかスーパー的なところでホイッと買おうとしても、そういうお店がない。つかランジェリーショップというものもない。1軒だけ、竹の繊維を使った衣料品全般を揃えたお店があったので、そこでなんとかパンツと靴下をゲット。寝間着は適当に買った長袖Tシャツ。ちなみに、下着とは逆に、ラスベガスは靴下屋が充実していたので、お土産に良いかもしれません。

下の写真は、Excalibur内にあるフライドポテト専門店、Frites Las Vegasの横にあるディスプレイを撮りました。名前にちなんで、徹底的に中世にこだわったインテリア(ただし遊園地風)はなかなか楽しかったです。

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巨大なポテトに刺さったエクスカリバーと記念写真

2日目、何事もなければ、Mandalay Bayの水族館 Shark Reef Aquarium を訪ねる予定でしたが、昼食とPsycho Las Vegasのチケット引き換えを済ませた後は、コール待ちのため部屋にこもっていました。前日もらった遅延証明書に記載されていたURLにアクセスすると、自分の荷物の現在位置が分かるようになっていたので、安心度が増しました。時差ぼけでウトウトしていたところ、夕方の6時前にコールに起こされ、ようやく荷物を受け取ることができました。特に破損もなく、中身も無事でした。めでたしめでたし。
 

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カエッテキタ———(゚∀゚)———— !!

しかし

 事後処理があります。本来必要なかった出費(日本円で約8千円)を取り戻さねばなりません。出発前に空港で入った保険には、残念ながら荷物遅延の補償はついていませんでした。もしかしたら航空会社に直接請求できるかもしれないと思い、一応レシートやチケット、手荷物預かり証など、必要そうな物はすべて保存して、家まで持ち帰りました。

帰宅後、ネットで色々調べていた時に、エア・カナダを利用し、ラスベガスで同じ目に合った人のブログを発見しました。この方は夫婦旅行のさなか、両方の荷物が遅延、2日経って荷物が戻ってきたそうです。エア・カナダの日本支社に連絡したら対応してもらえた、と書かれていたので、私もチャレンジしてみることにしました。

yumenofirst.hateblo.jp


エア・カナダの公式サイトに行っても、なかなか連絡先が分からなかったのですが、なんとかコールセンターの電話番号を見つけました。電話してみると、そこではチケットの発券や変更の業務しか受け付けていませんでしたが、どこに書類を送ればいいのか教えてくれました。住所はなんと成田空港。空港内に各航空会社の手荷物業務を請け負う部署が固まってるエリアがあるようでした。帰国後すぐ空港で、エア・カナダの窓口に話しかけたら良かったんだなぁ。とにかく不備がないよう、航空チケットや預かり証、遅延証明書、買い物のレシートなど確認し、コピーを郵送しました。

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遅延証明書。ちなみに裏はフランス語。

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当日の搭乗券(上)と荷物の預かり証(下)

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帰ってきたキャリーに付けられていたタグ。特に向こうから言われはしなかったけど、念のためコピーして送った。

翌日、エア・カナダの担当者からメールが来て、謝罪と買い物分の金額の振込みをするので、レシートの現物を送るように、という内容でした。よし!勝った!(後日、きちんと指定口座に振り込みがあったのを確認しました。)

後々エア・カナダのサイトを見直してみたら、その住所が出ていました。直接リンクはしませんが、参考にどうぞ。

ホーム>カスタマーサポート>「フライト情報およびご予約」の「その他の番号」>「国・地域を選択」で「日本」を選んで検索>エア・カナダ予約センターに飛ぶ>そのページ内にある「ご利用に関するサポート」を開くと、「手荷物に関するお問い合わせ」の連絡先(成田・羽田・関空)が出てくる。(2019.11.19.時点)

航空会社によっては、連絡先が本当に曖昧だったり、補償をしてくれないところもあるようなので、今回は運が良い方なのかもしれません。

今まで海外旅行をしてきて、荷物が来ないっていうのは初めてだったので、なかなか緊張しました。次の旅行では、荷物紛失・遅延のオプションを付けようかなと考えてしまいます。確実なのは、全部機内持ち込みですね。

*1:「無料モノレール・トラム」の中で、私たちが利用したのは③です。路線バス Deuceも便利でした。利用者が多いバス停には乗車券の自動販売機があり(クレジットカードでも購入可能)、そこで1日券を購入すれば、ラスベガスの主要なホテルを行き来するのにとてもお得。自販機があるようなバス停には案内係が居るので、分からないことがあれば聞きましょう(英語だけど)。ただ朝や夕方は渋滞に巻き込まれるので、時間に余裕を見て利用した方がいいです。

www.looktour.net