【2004】ぬむるす花王巡礼旅行記 2日目(2)
Gamla Stan駅を出て目の前、右手角にあるSpendrup's*1は6年前に入って、一番印象が良かったカフェだった。高い天井に落ち着いたインテリアと照明。音は人々の話し声だけ。レジでチーズとハム(Ost & Skinka)のサンドウィッチとコーヒーをオーダーし、奥の薄暗い席に腰を下ろした。
サンドウィッチを頬ばりながら、次に行く場所の確認や、前日の日誌を書いたりして時間を過ごし、そういえばしぶに「Ritualの2ndがあったら買ってきてくれ」と頼まれていたことを思い出す。王宮の帰りにMellotoronenの前を通るはずなので、その時にまた立ち寄ろう。店を出る前にトイレに入ろうとしたら、扉がどうやっても開かない(汗)。他のお客さんに「レジに言って開けてもらうんだ」と教えてもらって、無事用を足すことができた。これは6年前にはなかったなぁ。
交代式を見る道を間違えて王宮の横側から入り込んでしまい、騎馬隊がたくさん居てビックリした。馬なんか使ったっけ?早足で王宮の前庭へ行くと、馬に乗った鼓笛隊が演奏をしていた。コレもビックリ。正直言うと、馬を制御しながら不安定な姿勢で演奏する分、以前の演奏からレベルが落ちたと思う。騎馬隊と鼓笛隊は別にした方がいいんじゃないかなぁ。馬も頭上でトランペットが鳴り響いたときにはうるさくてしょうがないだろうし、よく暴れ出さないものだと、変なところで感心をした。
20分くらい見物した後、再びMellotronenへ。Ritualの2ndからのMiniアルバムと思われる物とJohn Greavesのセルフカヴァーアルバム「The Trouble with Happiness」を購入。この時はAnekdotenのPeterさんも居た。
次なる目的地は森の火葬場。6年前に行ってとても感銘を受けた場所だ。地下鉄で切符を買おうとすると、駅員のおばさんが「このクーポンを買うと安いわよ。これでSkogskyrkogåden(森の火葬場)へ3回行けるわ。」と10枚綴りのクーポンを勧めてくれた*2。普通に切符を買うと1クーポンにつき15SK、市内では2クーポン30SK払うことになるのだが、勧められたモノは10枚80SKだった。確かにお得。観光名所をたくさん回るわけでもないが、地下鉄には乗る用事がある人は、最初の乗車駅で買うと良いと思う。(ガッツリ遊びたい人にはStockholm Cardという旅行者用割引カードがある)*3
森の火葬場については前回の旅行記をお読み下さい。ここでは、わたしは瞑想するのみ。
今回は本当にお葬式が行われていて、礼拝堂から喪服を着た人々がゾロゾロと出て来るのを見てしまったので、礼拝堂にはあまり近寄らないよう、裏手の方の墓地をぼんやりと散策した。しばらくすると人の出入りが止んだ。そっと礼拝堂の入口に回って、扉を押すと、鍵はかかっていなかった。
思った以上に小さくて質素な空間。白い壁。装飾は祭壇の十字架とタペストリーのみだ。天窓からの柔らかな光が、これから天国へ向かう魂を優しく迎えてくれるだろう。
カメラや地図をホテルに置きに戻って、再び街へ出てお買い物。兄から頼まれたスウェーデン製のイロブン*4を探すが、なかなか「文房具店」というのが見つからない。「怪しい」をキーワードに、パーティーグッズ専門店なら何かあるかもと入ってみた。変な仮装グッズやカツラ、キャンドルやクラッカー、果ては何が面白いのかよく分からない変なペンなどがあったが、兄にはえせホチキスを購入。イロブンというよりドッキリ小道具だけど。その他絵葉書や炭酸水を買ってホテルに戻った。今日はかなり歩いたなぁ。
Stefanから聞いたリリースパーティーが行われる会場、Hotel LydmarはSturegatan(ストゥーレガータン)という通りにあるらしい。その名の通り、近くに老舗デパートSture Gallerian(ストゥーレ・ガレリーアン)がある。ホテルから歩いて行けそうだし、少し早めに出て、場所を確認してから軽く夕飯を食べよう。
と、ホテルを出たのは約19時半。Sturegatanには10分くらいでたどり着いたが・・・
見つからないよ、ゴルァ。
えぇ、2時間くらいはÖstermalmstrog(エステルマルムストーリィ)駅周辺を歩いたと思います。それらしいホテルは見つかりませんでした。パーティーが始まる21時も過ぎてしまったので、「駅の人に聞いて、分からなかったら帰ろう」と決めました。聞いてみたらば
"I don't know."
Stefan、どこが有名なホテルだぁ~?ゴルァ。*5
砕けそうに痛い足を引きずりながらホテルに帰ったですよ(泣)。部屋に戻ってみると、Osbyで先にTFKのライブを楽しんだはずのやよいさんから「明日の14時にGöteborg中央駅で会いましょう」というメッセージが入っていた。このホテルでは、モーニングコールやメッセージをTV画面上で見ることができた。便利便利。
外食するのも面倒になり、ホテルのバーでピザとビールを摂り、シャワーを浴びてから足に湿布をベタベタと貼って寝た。覚えてやがれ。