【2012】沼津ひとり旅 2日目（1）
2日目の朝、7時半頃に目が覚めて、下に朝食を食べに行きましたが誰も人が居ない。皆さん朝が早いようです。焼きたてのパンが一杯、スープや飲み物もあって、朝食としては十分。もふもふ黙々と食べて、自分の部屋に戻りました。そのままテレビをボーッと見て、9時半にチェックアウト。自転車を借りて再び港の方へ向かいました。
まずは港の北西に広がる千本松原に向かいました。いや～快調快調。天気はいいし、朝の爽やかな空気を吸い込んで、自転車を走らせてます。昨日、ホテルを確認した時に借りれば良かったんだなぁ、とちょっと後悔。10分程走って千本浜公園に到着。堤防の横に自転車を止めて、階段を上がっていくと、目の前一面に海が広がっています。
駿河湾です。浜に降りて、海の近くまで歩いてみました。砂浜と言うよりは砂利の浜で、歩くのに少し苦労しました。しばらくボーッと波打ち際に座って、波の動きを見つめていました。波が引く時の「サーッ」と言う音がとても心地良い。浜や堤防の上で、各人思い思いの休日の朝を過ごしていました。残念ながら、雲が出ていて富士山は見えませんでした。突然大きな波が来て、靴が濡れました(T_T)。
自転車に戻って、次は大水門「びゅうお」を目指して、松原に沿って南下していきます。うんうん、自転車は正解だったわ。これを歩いて移動していたら、足が耐えられなかった思いました。途中、こどもの日に備えてか、鯉のぼりが大量に飾られた公園を見かけました。水門はよく見えるのですが、足元まで辿り着くにはちょっと道に迷いました。どうにか到着して、エレベーターで上に上ります（100円）。
おー、これはいい！周りの山や駿河湾、その向こうの太平洋まで見渡せます。案内のおじさんが話しかけてきました。「千葉から、深海魚見に来ました」というと、ちょっと面食らったような感じでした。「でも、あそこ入場料高いだろ」と返されたので、地元の人達の微妙な心境がわかりました(^^;)。その時ちょうど、狩野川に渡し船が浮いているのが見えたので、「あれは土日限定で動いてるんだ。街の方からこっちに来てるんだ」というのも教えてもらいました。なかなか風流ですね。
しばらく風景を楽しんでから下に降りて、チケットにスタンプを押していると、受付のおじさんが「日付のスタンプを入れてあげるヨー」とか、入り口にいたおばさんが「水門について説明させてくれますかー？」など、色々親切にして頂きました。おばさんによると、富士山を見るには冬が良くて、春になるとガスが出やすくて、あまり見えないそうです。そして、水門の間を夕陽が落ちていく風景を11月の数日間だけ見られることも教えてもらいました。沼津に行くなら晩秋ですね。
それから再び深海水族館に行きました。この日はゴールデンウィークの初日で、家族連れが多かったです。2階に新しい展示生物が仲間に加わっていました。カメレオン３種。はじめ、どこにいるのか分からなかったけれど、木の枝に紛れていたり、展示ケースの天井にぶら下がっていたりしてました。1階の「駿河湾の生き物たち」コーナーのレイアウトが、一晩で替わっていました。すごいなぁ。
この日もハナイカをなめるように見つめて(^^;)、1時間半くらい見学しました。ハナイカがいるところは「ヘンテコ生き物」コーナーなんですが、クラゲやミナミハコフグの人気が高くて、ハナイカはあんまりじっくり見る人が居ません。
私がこの生物を知ったのは、10年以上前、NHK「いきもの地球紀行」で見たのがきっかけでした。イカなのに泳ぎが下手で、海の底をヨチヨチ歩く10センチにも満たないコンパクトな身体が、あまりに愛らしかったので、強烈に記憶に残りました。その後「ダーウィンが来た」でも取り上げられ、敵によって身体の色を変えたり変えなかったり、天敵シャコにアタックされた後、死んだふりをしてやり過ごすなど、意外と頭良さそうな対応も良かったです。でも、その番組を見てなかったら、自分も素通りしてたかなぁ。
名残惜しい気持ちを抑えつつ、水族館を後にして、道を挟んで向かいにある「沼津バーガー」に入りました。気になるポスターを見かけたからです。
深海魚バーガー
何というインパクトのある名前。ここまで来たら食べないわけには行きません。600円か650円くらいしたので、少し高いかなぁと思いつつ注文。見た目は普通のフィッシュバーガーと変わりませんが、紙カバーにはしっかり「深海魚バーガー」のシール。萌えますね。味はすごく油っぽいかと思っていたのですが、普通に美味しかったです。メギスという魚が原料になっているそうです。あとで店員にこの日が「深海魚バーガー」売り出し初日だったという話を聞きました。ラッキーだったなぁ。お寿司や丼物に飽きたらこの店、オススメです。
